台湾 台南・仁徳 奇美グループと奇美博物館、木造駅舎が美しい保安駅

臺南・仁德
タイラム・ジンティク/Tâi-lâm Jîn-tek (台湾語/ホーロー語)
タイナン・ゼントー/ㄊㄞˊㄋㄢˊ ㄖㄣˊ ㄉㄜˊ (台湾華語/北京語)

臺灣臺南市仁德區
台湾台南市仁徳区

台湾 台南・仁徳 奇美グループと奇美博物館、木造駅舎が美しい保安駅

 仁徳(仁德/ジンティク/ゼントー)区は、台湾南部の台南(臺南/タイラム/タイナン)市の南部にある区で、台南市が直轄市になる2010年以前は台南県仁徳郷だった。

 仁徳区は、東が帰仁(歸仁/クイジン/クエイゼン)区、北が永康(インコン/ヨンカン)区、西が東(タン/トン)区と南(ラム/ナン)区、南が高雄(コーヒョン/カオション)市の湖内(オォーライ/フウネイ)区と路竹(ロォーティク/ルウツウ)区と接している。

 仁徳は古くは先住民のシラヤ族が住む土地であったが、17世紀後半の鄭氏時代に福建省南部からの移民が住むようになり、「仁徳」(ジンティク)という地名は、鄭氏時代に名づけられた。一方で、この地は長らく竹で編んで泥を塗った籾(もみ)を入れる庫を意味する「塗庫」(トォーコォー)と呼ばれていて、行政地名が「塗庫」庄から「仁徳」庄に変わったのは、実は日本統治時代の1920年(大正9年)のことである。

 仁徳は、台南市の郊外にあるが、1970年代に中山高速道路が開通し、仁徳ICが開設されると、この利便性を生かして、工業化が進んだ。ABS樹脂など化学工業大手の「奇美」(キービー/チーメイ)実業と、パソコンや家電の大手である「燦坤」(ツァンクン)実業の発祥地として有名である。

 奇美グループは今も本社を台南市仁徳区に置き、台湾南部を代表する大企業となっている。奇美は、地元に還元するため、同社内に「奇美博物館」を開設、許文龍(コォー ブンリョン)会長が収集したコレクションを展示しており、1992年に開館。絵画、彫刻、刀、鎧、楽器などの芸術品コレクションを展示しており、要予約で無料開放している。2001年に台南市新市(シンチー/シンスー)区の台南サイエンスパーク(臺南科學園區)にも分館(南科館)が開設された。仁徳区の本館が工業地帯にあることから、奇美博物館は区内に2009年に開設された「台南都会公園」(臺南都會公園)内に新たに博物館を建設し、2014年に移転オープンを予定している(そのため本館は2013年に閉館)。

 区内には台鉄(在来線)縦貫線(西部幹線)の保安(ポーアン/パオアン)、仁徳、中洲(テョンチウ/ツォンツォウ)の各駅があり、中洲駅からは台湾新幹線(高鉄)台南駅(台鉄・沙崙駅)へ向かう沙崙(ソアルン/サールン)線が分岐している。

 台南都会公園の最寄り駅である保安駅は、1900年(明治33年)に開設された歴史ある駅で、開業時は車路墘(チアロォーキィ/しゃろけん)駅で、1909年(明治42年)に台南製糖車路墘製糖所(現・台湾製糖仁徳糖廠)の貨物輸送のために現在の場所に移転した。日本時代に建てられたレトロな木造駅舎が残る駅として知られているほか、台南市にある永康駅と合わせた「永保安康」が縁起がよい言葉であるとして、「永康」駅~「保安」駅の切符が記念切符としてお土産としても人気がある。

 2013年に開設されたばかりの仁徳駅は、車路墘駅の旧駅があった場所に開設された。駅名は区名からとられたが、「仁徳」という町の中心は、ここから5キロ以上離れた中山高速道路の仁徳IC付近を指し、仁徳区役所も仁徳ICの近くにある。なので同駅は仁徳区の中心駅ではなく、車路墘駅としたほうがよかったのではと思うが、結局、仁徳駅として開業した。周辺には保安工業区があり、奇美実業の工場も近い。

 中洲駅は、台南市の最南端の駅であり、沙崙線が分岐している。ホームは3面5線で、縦貫線の特急待ちも可能である。ここから台湾新幹線の台南駅と連絡する沙崙駅までは2駅で約7分。2007年の台湾新幹線開業時には、郊外にある新幹線の台南駅はアクセスが不便であったが、2011年に沙崙線が開業し、非常に便利になった。沙崙線の電車は中洲駅からそのまま台南駅まで直通しているほか、一部電車は新市区の南科(ラムコー/ナンコー)駅まで乗り入れている。

台南・仁徳エリアの主な駅

保安 / ポーアン(パオアン) 駅
台鉄 縦貫線(西部幹線)

中洲 / テョンチウ(ツォンツォウ) 駅
台鉄 縦貫線(西部幹線)、沙崙線

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台鉄・保安駅

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台鉄・中洲駅


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とても魅力的な記事でした。
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