大阪・大阪港 天保山と海遊館、中央線と大阪港咲洲トンネル

大阪・大阪港
おおさか・おおさかこう

日本国大阪府大阪市港区

大阪・大阪港 天保山と海遊館、中央線と大阪港咲洲トンネル

 大阪港(おおさかこう)駅は、大阪市港(みなと)区にある大阪市営地下鉄中央線の駅。同駅は高架を走る中央線の終着駅として昭和36年(1961年)に開業した。中央線の開業前は大阪市電築港線が大阪港まで走っていた。

 中央線は大阪市を東西に結び、弁天町(べんてんちょう)、九条(くじょう)、本町(ほんまち)、谷町四丁目(たにまちよんちょうめ)、森ノ宮(もりのみや)などを通って、東大阪市の長田(ながた)駅から近鉄けいはんな線(旧・近鉄東大阪線)に直通して奈良県生駒(いこま)市の生駒(いこま)や、奈良市の学研奈良登美ヶ丘(がっけんならとみがおか)駅を結んでいる。

 大阪港駅からは住之江区の咲洲(さきしま)を結ぶ大阪港咲洲トンネルとともに平成9年(1997年)にコスモスクエア駅まで開業した。高架の大阪港駅を出発すると勾配を下って両側が道路、中間が鉄道となっている大阪港咲洲トンネルに入り、咲洲のコスモスクエア駅までを結び、コスモスクエア駅でニュートラム南港ポートタウン線と連絡している。大阪港~コスモスクエアは、当初は大阪港トランスポートシステム(OTS)テクノポート線という別会社の路線として開業したが、大阪市内であるにもかかわらず、大阪市交通局(大阪市営地下鉄)とは別会社の第3セクター・大阪港トランスポートシステム(OTS)が同路線を運営する形式にして、地下鉄より割高な運賃設定(地下鉄プラスOTS初乗り運賃が加わる実質的な二重運賃)にしたうえ、近くて便利な中央線経由をわざとニュートラム経由より割高に設定した。これは当然、利用者の不評を買い、それが逆に開発の遅れを招くと判断したためか、結局、平成17年(2005年)に大阪市交通局が路線を運営することになり、OTSテクノポート線は中央線の一部となり、二重運賃が解消された。

 大阪港駅周辺の築港(ちっこう)地区は地図で見ると埋め立て地の人工島のように見えるが、その歴史は意外と古く、江戸時代の1831年(天保2年)に安治川(あじかわ)に大型船が入りやすくし、洪水防止など治水機能を高めるために浚渫工事が行われ、その土砂を積み上げた山ができた。その山は標高20mほどしかなかったが、後に「天保山」(てんぽうざん)と呼ばれるようになった。

 天保山は幕末に砲台が建設され、明治時代にはその跡地に灯台が立てられた。その過程で天保山の土砂が削られ、標高はわずか7mとなっていた。天保山はその後、地下水くみ上げなどによる地盤沈下で現在は標高わずか4.5mと、もはや山と呼べない低さだが、山頂には三角点がある。

 大阪港は、明治27年(1894年)に大阪市によって築港計画が立てられ、明治30年(1897年)より天保山周辺の築港工事が行われ、防波堤内を掘り下げ、その土砂を使って築港地区が埋立造成された。明治36年(1903年)に築港桟橋が完成し、明治36年(1903年)に大阪市電築港線が開業した。大阪港は神戸港とライバル関係にあり、伸び悩んだ時期もあったが、昭和3年(1928年)より港を拡大する大阪港第2次修築工事を行い、昭和19年(1944年)に中央突堤が完成した。戦後は、昭和33年(1958年)より南港地区(住之江区)の埋立造成が始まり、昭和46年(1971年)に南港フェリーターミナルが開業したほか、安治川に昭和40年(1965年)に弁天埠頭が完成し、大阪港が拡張するとともに機能分散が図られた。

 大阪港へは、かつては国鉄の大阪臨港線という貨物線が大正(たいしょう)駅の西の境川信号所から伸びていて、途中に浪速(なにわ)貨物駅があり、そこから築港の大阪港(おおさかみなと)貨物駅や、天保山運河の東側の大阪東港(おおさかとうこう)貨物駅方面に伸びていたが、昭和61年(1986年)頃に廃止された。かつては地下鉄中央線から大阪臨港線大阪東港支線の線路が見えた。最後まで残っていた浪速貨物駅も平成18年(2006年)に廃止された。いま、大阪港からの物流はトラックが主流となっている。

 大阪港駅の北側の天保山には大阪港ウォーターフロント計画として開発された「天保山ハーバービレッジ」というレジャー施設があり、水族館の「海遊館」、天保山マーケットプレイス、天保山大観覧車、天保山公園などがある。「海遊館」は平成2年(1990年)にオープンした環太平洋をテーマにした水族館であり、ジンベイザメが泳ぐ巨大な水槽が当時話題を呼んだほか、現在も大阪を代表する水族館として人気が高い。

 天保山は安治川の河口にあり、対岸の桜島(さくらじま)へは、阪神高速5号湾岸線の天保山大橋でつながっている。天保山大橋の斜張橋と、大阪市中心部へ向かう阪神高速16号大阪港線が分岐する天保山JCTの立体構造は、本当に美しく、日本の土木技術とデザイン性の高さを感じさせる。一方、天保山大橋は自動車専用道路であることから、天保山と桜島を結ぶ渡し船がある。海遊館のある天保山とUSJ(ユニバーサルスタジオ)のある桜島を結んでいるので、観光船としての潜在需要があると思う。

大阪・大阪港エリアの主な駅

大阪港 / おおさかこう 駅
大阪市営地下鉄 中央線

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大阪府庁咲洲庁舎から見た大阪港、海遊館、観覧車、天保山大橋

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中央線大阪港駅からコスモスクエア方面への延伸工事

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橋脚が立った大阪港駅からコスモスクエア方面への延伸工事

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