北海道・倶知安 後志地方を走る函館本線、羊蹄山とニセコアンヌプリ

倶知安
くっちゃん (日本語)
クチャ アン ナイ (アイヌ語)

日本国北海道後志地方虻田郡倶知安町

北海道・倶知安 後志地方を走る函館本線、羊蹄山とニセコアンヌプリ

 倶知安(くっちゃん)町は、北海道の後志(しりべし)地方の虻田(あぶた)郡にある人口1.5万人の小さな町であるが、後志総合振興局の所在地であり、後志地方の行政の中心である。

 倶知安という変わった地名の由来はアイヌ語であるが、「クチャ アン ナイ」(狩り小屋のある沢)や、「クッ シャン イ」(管を流れ出る場所)などの諸説がある。

 倶知安は山に囲まれた盆地で、町西部のニセコ町との境に1308mの「ニセコアンヌプリ」があるほか、町南東部のニセコ町、京極(きょうごく)町、喜茂別(きもべつ)町、真狩(まかり)村などとの境に1898mの羊蹄山(ようていざん)がある。羊蹄山は形が富士山のように美しい円錐形であることから「蝦夷富士」(えぞふじ)とも呼ばれる。

 ニセコアンヌプリはアイヌ語で「ニセ コ アン ヌプリ」(絶壁に向かってある山)という意味で、山名にアイヌ語地名が生きる北海道らしい地名である。但し、和人によるアイヌ語風地名だという指摘もある。ただ真偽はどうであれ、アイヌ語風の地名が北海道で使われることは北海道のアイヌ文化の振興の面からはよいのではないかと思う。

 ニセコはスキーリゾートで知られるが、倶知安町内にも「ニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフ」というリゾートスキー場があり、北海道ならではのパウダースノーがスキーヤーに人気である。近年は南半球のオーストラリア(Australia)からの観光客が増え、オーストラリア資本によるリゾート開発も行われている。

 倶知安町内には、JR北海道の函館本線が南北に走り、町内に倶知安駅と比羅夫(ひらふ)駅がある。倶知安駅からはかつては国鉄・胆振線が分岐して喜茂別(きもべつ)を経由して室蘭本線の伊達紋別(だて もんべつ)まで結び、後志地方と胆振(いぶり)地方を結ぶ役割を果たしていたが、沿線人口が希薄で倶知安自体も大都市ではないため、昭和61年(1986年)に廃止された。

 函館本線は、開業当初は「本線」であったが、現在は特急「スーパー北斗」「北斗」などは長万部(おしゃまんべ)から南廻りの室蘭本線を経由しているため、函館本線の長万部~小樽(おたる)は数時間に1本普通ディーゼルカーが走るローカル線となっている。同区間は山越えルートであり、かつては特急「北海」が函館~長万部~倶知安~小樽~札幌を結んでいたが、昭和61年(1986年)に廃止された。

 倶知安も、さびれたローカル線の駅に見えなくもないが、将来、倶知安駅は北海道新幹線の駅として大変身を遂げる計画がある。北海道新幹線は青函トンネルから札幌(さっぽろ)までを最短距離で結ぶため、長万部から倶知安を経由して小樽へ抜ける山越え北廻りルートで建設されることになっている。これが完成すれば、倶知安駅はニセコのスキーリゾートの玄関口として注目されそうだ。

 一方、北海道新幹線が開業すれば、ローカル線化している函館本線の長万部~倶知安~小樽がJR北海道から経営分離され、廃止されてしまうのではないかという懸念もある。しかし、倶知安周辺は特に豪雪地帯であるため、バス転換が難しいため、赤字であっても地域の足として北海道が支えて存続するのではないかという楽観的な見方もある。専ら、新幹線の開業の有無にかかわらず、函館本線の長万部~倶知安~小樽はすでに過疎ローカル線であり、北海道新幹線の開業の影響は比較的少ないともいえる。特急幹線である室蘭本線のほうが大きな影響を受けそうだ。函館本線の山間部の景色は美しく、旅情があるので、より多くの旅行客が乗って、末永く鉄路が存続してほしいものだ。

倶知安エリアの主な駅

倶知安 / くっちゃん 駅
JR北海道 函館本線

kutchan
倶知安駅

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