宮城・石巻 日和山と石巻城址


石巻
いしのまき

日本国宮城県石巻市

宮城・石巻 日和山と石巻城址

 石巻(いしのまき)駅から1キロ余り南へ行ったところに、日和山(ひよりやま)という標高56メートルの小高い山がある。

 ここは石巻港や旧北上川の中洲(中瀬地区)などが見渡せ、鎌倉時代に葛西(かさい)氏によって石巻城が築かれた。

 現在、石巻城址の周辺は日和山公園として整備され、鹿島御児神社(かしまみこ じんじゃ)が鎮座している。鹿島御児神社は平安時代からの歴史がある。

 江戸時代の1689年(元禄2年)には、松尾芭蕉(まつお ばしょう)とその弟子の河合曾良(かわい そら)が日和山を訪れ、「おくのほそ道紀行三百年記念」の記念碑があるが、平成23年(2011年)3月11日の東日本大震災で、台座と碑がずれたようで、7月の時点でロープで補強されていた。

 日和山公園や鹿島御児神社からは、石巻港や太平洋の眺望が美しく、旧北上川の河口には日和大橋が架かる。東日本大震災では、石巻市は最も津波の被害を受けた都市の一つであるが、地区によってその被害状況にはバラつきがある。津波の勢いが強く高さもあった沿岸部の被害は大きく、日和山の南側の海岸部の低地が特に壊滅的な被害を受けた。日和山からは日和大橋の右手に石巻市民病院が見えるが、この病院も震災時は津波で浸水し、孤立した。また、周辺の地区は土台しか残っていない家や、がれきが山積みになたままで、その津波の恐ろしさは言葉では言い表せない。夏になってもがれきの撤去は進まず、7月の時点ではハエが大量に発生し、地元の子供たちがハエたたきで必死にやっつけていた。津波が来た海岸沿いにそのまま住宅を建ててよいのか、どのように災害に強いまちづくりを進めていくのか。石巻市立病院は移転・新築する方針を示した。

 一方、日和山の高台にある日和が丘や泉町のあたりの住宅街は、見たところ、被害は軽く、日常生活を取り戻しつつある。日和山公園の食堂等では石巻名物の「石巻やきそば」が復活し、ボランティアの人たちもここで一息ついていた。

 高台と海岸部、この明暗も、石巻の現実である。10年後、どのように復興しているか注目したい。

 一日も早い復興を心より祈念いたします。

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日和山から見た旧北上川の中瀬

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石巻城址と鹿島御児神社

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鹿島御児神社の鳥居と旧北上川の河口

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震災でずれた松尾芭蕉の碑

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日和大橋と石巻市立病院

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