鳥取・境港 山陰地方を代表する港町、水木しげるロードと米子鬼太郎空港
境港
さかいみなと
日本国鳥取県境港市
鳥取・境港 山陰地方を代表する港町、水木しげるロードと米子鬼太郎空港
境港(さかいみなと)市は、鳥取(とっとり)県の北西部の弓ヶ浜(ゆみがはま)半島にある人口約3万人の市。南が米子(よなご)市、西と北が中海(なかうみ)および境水道を挟んで島根県松江(まつえ)市と接している。東には美保湾と日本海が広がっている。
境港がある境町(さかえまち)は、昭和29年(1954年)に周辺の5町村と合併して境港(さかいみなと)町となり、人口が3万人を越えたことから昭和31年(1956年)に境港市が発足した。
境港市は、日本海側を回る船が寄港するなど、古くより山陰地方有数の港町として発展してきた。隠岐(おき)方面を結ぶ航路のほか、明治時代より国際貿易港としての役割も高まり、朝鮮半島やロシアへの日本海の対岸を結ぶ航路もあった。戦後は冷戦の影響で日本海の対岸との往来は激減したが、境港から韓国を結ぶ国際フェリーなどが運航されている。
米子からはJR西日本・境線が通り、市内に境港(さかいみなと)、馬場崎町(ばばさきちょう)、上道(あがりみち)、余子(あまりこ)、高松町(たかまつちょう)、中浜(なかはま)、米子空港(よなごくうこう)の各駅がある。
JR境線は、境港が古くからの港町であったため、境港から山陰本線建設の資材を運ぶために建設され、明治35年(1902年)に開業した。境港駅は当初は境駅として開業したが、大正8年(1919年)に境港駅に改称された。
境港駅の北側に隣接して境港の旅客ターミナルビルがあり、「みなとさかい交流館」が併設されている。隠岐汽船による隠岐諸島の島後西郷港(隠岐の島町)、島前三島(西ノ島、海士町、知夫村)を結ぶフェリーが運航されているほか、韓国・東海(トンヘ)経由でロシア・ウラジオストクを結ぶDBSクルーズフェリーが寄港している。また、国際コンテナ貨物船も運航されている。境港は「環日本海経済圏」の主要港の一つとして21世紀の発展が期待されているが、冷戦終結後も北朝鮮の閉鎖的な体制が続いているため、北朝鮮の羅先(ラソン)港を経由して中国(吉林省・延辺朝鮮族自治州)方面の海運が停滞しているのが残念なところだ。
境港の北側は境水道が東西に伸び、その対岸は島根県松江市(旧・美保関町)である。伯耆国(ほうきのくに)と出雲国(いずものくに)の境でもあり、運河のように細いが、この境水道が汽水湖の中海(なかうみ)と日本海をつないでいる。かつては対岸を結ぶ渡し船もあったが、昭和47年(1972年)に境水道大橋(国道431号線)が完成し、島根県側に橋で渡れるようになった。
一方、境港の南西側には平成16年(2004年)に開通した松江市(旧・八束町)の江島(えしま)を結ぶ江島大橋がある。江島大橋は船舶が下を通過できるよう約45mの高さまで上るので、橋からの眺めは素晴らしい。江島からは大根島(だいこんしま)と堤防道路で松江側につながっており、境港駅からも江島・大根島経由の松江駅行きのバスが運行されている。江島大橋ができる以前は、中海淡水化事業のための中浦水門があり、この水門上の道路が通行できたが、船舶通過時に跳ね橋となるため通行が不便であったことから江島大橋が建設され、中海の干拓事業中止にともなう淡水化事業中止が平成14年(2002年)に決まり、平成17年(2005年)から撤去作業が始まり、平成21年(2009年)に撤去が完了した。
境港駅から市街地の中心部を結ぶ商店街は「水木しげるロード」と命名され、境港出身の漫画家・水木しげる氏の代表作である「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪キャラクターをモチーフにしたオブジェが並び、「水木しげる記念館」もある。衰退が著しかった境港の市街地を活性化するための街づくりの一環で、水木氏の郷土愛あふれる全面協力により実現した。妖怪神社や鬼太郎妖怪倉庫など妖怪があちこちで登場する「水木しげるロード」は子どもだけでなく鬼太郎世代の大人たちにも大人気で、これに境港の新鮮な魚介を贅沢にのせた海鮮丼や、境港の地酒「千代むすび」も楽しめ、相乗効果で境港市の観光促進に大きく寄与している。
のどかなローカル線であるJR境線の気動車も「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターが描かれた「鬼太郎列車」に改造され、各駅も境港(鬼太郎)、馬場崎町(キジムナー)、余子(こなきじじい)、米子空港(べとべとさん)、米子(ねずみ男)というふうに妖怪キャラクターの副駅名が付けられ、車内アナウンスでも放送され、境港妖怪観光を盛り上げている。
境港市南部と米子市にまたがる米子空港は、航空自衛隊美保基地との共用空港であり、「米子鬼太郎空港」の愛称がつけられた。平成21年(2009年)に滑走路を2500mに延長し、旅客線を強化し、スカイマークエアラインズの神戸、成田、新千歳、那覇などの路線もあったが、平成27年(2015年)までに撤退した。平成29年(2017年)の時点では全日空の東京羽田が主力路線であるほか、国際線は韓国ソウルと香港に運航されている。米子空港のターミナルビルは境港市側にあり、滑走路延長工事の際に境線のルートが迂回する形に変更され、平成20年(2008年)境港市側に境線の米子空港駅が開設された。
境港エリアの主な駅
境港 / さかいみなと 駅
JR西日本 境線
米子空港 / よなごくうこう 駅
JR西日本 境線

JR境線・境港駅

JR境線・境港駅

境港駅前の「みなとさかい交流館」

境港駅前の「みなとさかい交流館」

境港と境水道

JR境港駅

境港~松江を結ぶバス

境港の地酒・千代むすび

境港・水木しげるロード

妖怪神社

鬼太郎妖怪倉庫

ねずみ小僧のオブジェ

水木しげるロード

水木しげるロード

水木しげるロード


江島大橋

江島大橋からの中海と境港の眺め

JR境線・米子空港駅

米子空港の滑走路延長で迂回するJR境線

米子空港
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境港(さかいみなと)市は、鳥取(とっとり)県の北西部の弓ヶ浜(ゆみがはま)半島にある人口約3万人の市。南が米子(よなご)市、西と北が中海(なかうみ)および境水道を挟んで島根県松江(まつえ)市と接している。東には美保湾と日本海が広がっている。
境港がある境町(さかえまち)は、昭和29年(1954年)に周辺の5町村と合併して境港(さかいみなと)町となり、人口が3万人を越えたことから昭和31年(1956年)に境港市が発足した。
境港市は、日本海側を回る船が寄港するなど、古くより山陰地方有数の港町として発展してきた。隠岐(おき)方面を結ぶ航路のほか、明治時代より国際貿易港としての役割も高まり、朝鮮半島やロシアへの日本海の対岸を結ぶ航路もあった。戦後は冷戦の影響で日本海の対岸との往来は激減したが、境港から韓国を結ぶ国際フェリーなどが運航されている。
米子からはJR西日本・境線が通り、市内に境港(さかいみなと)、馬場崎町(ばばさきちょう)、上道(あがりみち)、余子(あまりこ)、高松町(たかまつちょう)、中浜(なかはま)、米子空港(よなごくうこう)の各駅がある。
JR境線は、境港が古くからの港町であったため、境港から山陰本線建設の資材を運ぶために建設され、明治35年(1902年)に開業した。境港駅は当初は境駅として開業したが、大正8年(1919年)に境港駅に改称された。
境港駅の北側に隣接して境港の旅客ターミナルビルがあり、「みなとさかい交流館」が併設されている。隠岐汽船による隠岐諸島の島後西郷港(隠岐の島町)、島前三島(西ノ島、海士町、知夫村)を結ぶフェリーが運航されているほか、韓国・東海(トンヘ)経由でロシア・ウラジオストクを結ぶDBSクルーズフェリーが寄港している。また、国際コンテナ貨物船も運航されている。境港は「環日本海経済圏」の主要港の一つとして21世紀の発展が期待されているが、冷戦終結後も北朝鮮の閉鎖的な体制が続いているため、北朝鮮の羅先(ラソン)港を経由して中国(吉林省・延辺朝鮮族自治州)方面の海運が停滞しているのが残念なところだ。
境港の北側は境水道が東西に伸び、その対岸は島根県松江市(旧・美保関町)である。伯耆国(ほうきのくに)と出雲国(いずものくに)の境でもあり、運河のように細いが、この境水道が汽水湖の中海(なかうみ)と日本海をつないでいる。かつては対岸を結ぶ渡し船もあったが、昭和47年(1972年)に境水道大橋(国道431号線)が完成し、島根県側に橋で渡れるようになった。
一方、境港の南西側には平成16年(2004年)に開通した松江市(旧・八束町)の江島(えしま)を結ぶ江島大橋がある。江島大橋は船舶が下を通過できるよう約45mの高さまで上るので、橋からの眺めは素晴らしい。江島からは大根島(だいこんしま)と堤防道路で松江側につながっており、境港駅からも江島・大根島経由の松江駅行きのバスが運行されている。江島大橋ができる以前は、中海淡水化事業のための中浦水門があり、この水門上の道路が通行できたが、船舶通過時に跳ね橋となるため通行が不便であったことから江島大橋が建設され、中海の干拓事業中止にともなう淡水化事業中止が平成14年(2002年)に決まり、平成17年(2005年)から撤去作業が始まり、平成21年(2009年)に撤去が完了した。
境港駅から市街地の中心部を結ぶ商店街は「水木しげるロード」と命名され、境港出身の漫画家・水木しげる氏の代表作である「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪キャラクターをモチーフにしたオブジェが並び、「水木しげる記念館」もある。衰退が著しかった境港の市街地を活性化するための街づくりの一環で、水木氏の郷土愛あふれる全面協力により実現した。妖怪神社や鬼太郎妖怪倉庫など妖怪があちこちで登場する「水木しげるロード」は子どもだけでなく鬼太郎世代の大人たちにも大人気で、これに境港の新鮮な魚介を贅沢にのせた海鮮丼や、境港の地酒「千代むすび」も楽しめ、相乗効果で境港市の観光促進に大きく寄与している。
のどかなローカル線であるJR境線の気動車も「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターが描かれた「鬼太郎列車」に改造され、各駅も境港(鬼太郎)、馬場崎町(キジムナー)、余子(こなきじじい)、米子空港(べとべとさん)、米子(ねずみ男)というふうに妖怪キャラクターの副駅名が付けられ、車内アナウンスでも放送され、境港妖怪観光を盛り上げている。
境港市南部と米子市にまたがる米子空港は、航空自衛隊美保基地との共用空港であり、「米子鬼太郎空港」の愛称がつけられた。平成21年(2009年)に滑走路を2500mに延長し、旅客線を強化し、スカイマークエアラインズの神戸、成田、新千歳、那覇などの路線もあったが、平成27年(2015年)までに撤退した。平成29年(2017年)の時点では全日空の東京羽田が主力路線であるほか、国際線は韓国ソウルと香港に運航されている。米子空港のターミナルビルは境港市側にあり、滑走路延長工事の際に境線のルートが迂回する形に変更され、平成20年(2008年)境港市側に境線の米子空港駅が開設された。
境港エリアの主な駅
境港 / さかいみなと 駅
JR西日本 境線
米子空港 / よなごくうこう 駅
JR西日本 境線

JR境線・境港駅

JR境線・境港駅

境港駅前の「みなとさかい交流館」

境港駅前の「みなとさかい交流館」

境港と境水道

JR境港駅

境港~松江を結ぶバス

境港の地酒・千代むすび

境港・水木しげるロード

妖怪神社

鬼太郎妖怪倉庫

ねずみ小僧のオブジェ

水木しげるロード

水木しげるロード

水木しげるロード


江島大橋

江島大橋からの中海と境港の眺め

JR境線・米子空港駅

米子空港の滑走路延長で迂回するJR境線

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