岡山・総社 備中国総社宮と鬼ノ城の桃太郎伝説

総社
そうじゃ

日本国岡山県総社市

岡山・総社 備中国総社宮と鬼ノ城の桃太郎伝説

 総社(そうじゃ)市は、岡山(おかやま)県の中部にある人口約7万人の市。南が倉敷(くらしき)市、西が小田(おだ)郡の矢掛(やかげ)町、北が高梁(たかはし)市と加賀(かが)郡の吉備中央(きびちゅうおう)町、東が岡山市北(きた)区と接している。

 総社は、古くは吉備国(きびのくに)が備前(びぜん)、備中(びっちゅう)、備後(びんご)、美作(みまさか)の4つの国に分かれたうちの備中国(びっちゅうのくに)の国府が置かれ、「備中国総社宮」(びっちゅうのくに そうじゃぐう)の町として栄えた。

 総社市は、昭和29年(1954年)に吉備(きび)郡の総社町と周辺6村が合併して総社市が発足し、昭和47年(1972年)に吉備郡昭和(しょうわ)町を編入合併した。平成の大合併では、平成17年(2005年)に総社市と都窪(つくぼ)郡の山手(やまて)村、清音(きよね)村が合併して新しい総社市が発足し、現在の市域となった。

 総社市には、JR西日本の伯備線と吉備線(桃太郎線)、井原鉄道・井原線が通り、市内にJR伯備線の清音(きよね)、総社(そうじゃ)、豪渓(ごうけい)、日羽(ひわ)、美袋(みなぎ)、JR吉備線(桃太郎線)の総社、東総社(ひがしそうじゃ)、服部(はっとり)、井原線の清音、総社の各駅がある。

 総社駅は、JR伯備線・吉備線、井原鉄道井原線の3本の路線が乗り入れる。JR伯備線は、岡山県の山陽本線・倉敷(くらしき)から鳥取県の山陰本線・米子(よなご)を結ぶ陰陽連絡の幹線であり、岡山~米子・出雲市(いずもし)を結ぶ特急「やくも」が走り、総社駅にも特急「やくも」の一部が停車する。伯備線は高梁川沿いに走っており、もともとカーブが多い路線であったが、陰陽連絡のために電化され、一部複線化も進められ、さらに特急「やくも」にはカーブ区間でも高速で走ることができる振り子式電車が導入されている。

 JR吉備線(桃太郎線)は、総社~岡山を結ぶ路線で、倉敷を経由する伯備線より岡山までの距離は短いが、非電化の単線のため、スピードは遅く、岡山郊外の地域密着輸送が主体のローカル線である。総社市の中心市街地は総社駅の東に広がっており、「備中国総社宮」へは吉備線の東総社駅が最寄り駅であるほか、吉備線の沿線には高松城址や最上稲荷(さいじょういなり)が近い備中高松(びっちゅう たかまつ)駅、吉備津神社の最寄りの吉備津(きびつ)駅、吉備津彦神社がある備前一宮(びぜん いちのみや)駅などがあり、吉備津神社および吉備津彦神社には「桃太郎」のモデルになったと言われる「吉備津彦命」(きびつひこのみこと)が祀られているなど、「桃太郎」伝説の舞台を走ることから、吉備線は「桃太郎線」の愛称がつけられた。

 桃太郎が退治した鬼に相当するのが「温羅」(うら)と呼ばれる吉備地方にいた古代の鬼で、温羅の本拠地だったのが総社市の「鬼ノ城」(きのじょう)だったという伝説がある。鬼ノ城は、「白村江の戦い」で唐・新羅に敗れた大和朝廷が倭国の防衛強化のために築いた山城とされ、「き」はもともと「城」(き)を意味したが、後に「鬼」(き)という文字が当てられ、桃太郎伝説を連想させるようになったようで、鬼ヶ島の所在地については諸説ある。

 井原鉄道・井原線は、全列車が総社駅まで乗り入れ、総社~清音をJR伯備線と共有している。清音駅は平成17年(2005年)に総社市に合併した旧・清音村の玄関駅である。井原線は鉄道交通が不便だった内陸部の総社~井原(いばら)~神辺(かんなべ)を結ぶ路線で、神辺駅でJR福塩線と接続し、一部列車はJR福塩線に乗り入れて福山(ふくやま)駅まで直通運転している。もともと国鉄時代に吉備線の延伸路線として計画され、昭和41年(1966年)に着工されたが、国鉄の財政難で昭和55年(1980年)に工事が中止された。この作りかけの路線を放棄するのはもったいないということで、昭和62年(1987年)に工事が再開され、平成11年(1999年)に第3セクターの井原鉄道井原線として開業した。

総社エリアの主な駅

総社 / そうじゃ 駅
JR西日本 伯備線、吉備線(桃太郎線)
井原鉄道 井原線

東総社 / ひがしそうじゃ 駅
JR西日本 吉備線(桃太郎線)

清音 / きよね 駅
JR西日本 伯備線
井原鉄道 井原線

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総社駅の吉備線(桃太郎線)ディーゼルカー

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総社駅

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伯備線から見た総社市内の風景

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JR伯備線と井原鉄道が合流する清音駅

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島根・安来 どじょうすくい安来節とヤスキハガネ

安来
やすぎ

日本国島根県安来市

島根・安来 どじょうすくい安来節とヤスキハガネ

 安来(やすぎ)市は、島根(しまね)県最東端にある人口約4万人の市。西が松江(まつえ)市、雲南(うんなん)市、南が仁多(にた)郡の奥出雲(おくいずも)町、鳥取県日南(にちなん)町、東が鳥取県南部(なんぶ)町、米子(よなご)市と接しており、北は汽水湖の中海(なかうみ)が広がっている。

 平成の大合併では、能義(のぎ)郡の広瀬(ひろせ)町、伯太(はくた)町を合併し、現在の市域となった。

 安来市は、古くは出雲国(いずものくに)に属し、その歴史は古く、ヤマタノオロチ伝説の地の一つでもあり、ヤマタノオロチが退治されて埋められた後に八本杉を植えた伝説が「やすぎ」の地名の由来になったという説もある。

 安来の山間部では砂鉄が採れ、古くから「たたら製鉄」という製鉄技術があり、日本刀を生産していた。その技術は、明治以降に「雲伯鉄鋼」、「安来鉄鋼」、「安来製鋼所」を経て「日立金属」安来工場が受け継ぎ、「ヤスキハガネ」(安来鋼)のブランドで製造を続けている。

 安来の郷土芸能として知られる安来節(やすぎぶし)は、「あら、えっさっさー」の掛け声と「どじょうすくい」の踊りで知られる。国道9号線(山陰道)の鳥取県との県境に近い市東部には、道の駅「あらエッサ」がある。「あらエッサ」は安来節の掛け声から来ている。

 安来市には、JR西日本・山陰本線の安来(やすぎ)駅と荒島(あらしま)駅がある。安来駅は、快速「アクアライナー」、「とっとりライナー」や特急「やくも」、「スーパーおき」、「スーパーまつかぜ」、寝台特急「サンライズ出雲」などが停車する主要駅で、駅の南側に日立金属の安来工場がある。駅の北側には中海の安来港がある。

安来エリアの主な駅

安来 / やすぎ 駅
JR西日本 山陰本線

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JR山陰本線・安来駅

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JR山陰本線・安来駅

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安来市内を走る山陰本線

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JR山陰本線・荒島駅

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山陰本線から見た中海

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広島・八丁堀 原爆に耐えた「福屋」、金座街と新天地

広島・八丁堀
ひろしま・はっちょうぼり

日本国広島県広島市中区

広島・八丁堀 原爆に耐えた「福屋」、金座街と新天地

 八丁堀(はっちょうぼり)は、広島(ひろしま)市の中(なか)区にある広島の商業の中心としてにぎわう地区である。広島電鉄(広電)本線と白島線の八丁堀電停がある。

 八丁堀は、広島城の外堀(そとぼり)にあたり、外堀を埋め立てて道路が造られ、そこに路面電車(広電本線・白島線)が大正元年(1912年)に開業した。広電本線は、広島市を東西に貫き、八丁堀から広島駅前および紙屋町(かみやちょう)、原爆ドーム前、西広島(にしひろしま)方面を結んでいる(2号線)。また、紙屋町東電停から本通(ほんどおり)を経て、宇品(うじな)、広島港方面を結ぶ1号線も運行されている。

 広電白島線は八丁堀から北上し、縮景園前(しゅっけいえんまえ)を通り、白島(はくしま)まで結ぶ約1.2キロのミニ路線。白島地区は、以前は広電以外の駅がなかったが、約600m西に新交通システムのアストラムラインの城北(じょうほく)駅が開業し、平成27年(2015年)にはアストラムラインとJR西日本・山陽本線の交差地点に新白島(しんはくしま)駅が開業した。広電白島駅は、新白島駅および、さらに北にあるアストラムラインの白島駅とは600m~1キロ離れており、乗客の棲み分けができている模様だ。

 中央通り(南北)と相生通り(東西)が交わる八丁堀交差点の南西側には「福屋」八丁堀本店、南東側にはヤマダ電機「LABI広島」が入る天満屋八丁堀ビルと「広島三越」がある。

 「福屋」は、昭和4年(1929年)に創業、昭和13年(1938年)にこの地に開店した。この建物は広島初の鉄骨鉄筋コンクリートの重厚な建物で、戦状が悪化する昭和19年(1944年)には売り場が縮小され、ほとんど軍の施設となっていたところ、昭和20年(1945年)にアメリカ軍による原子爆弾の投下で被爆した。このビルは爆心地から約700mに位置し、周辺の木造建築は破壊され焼失したが、鉄骨鉄筋コンクリートの「福屋」のビルは内部はすさまじい爆風を受け火災が発生したものの倒壊しなかった。被爆後、野戦病院として使用された後、GHQに接収。昭和25年(1950年)に返還され、改修を経て「福屋」として営業を再開した。広島の歴史を伝える現在も残る貴重な被爆建築の一つである。

 天満屋ビルは、昭和24年(1949年)に広島中央百貨店として開店し、昭和29年(1954年)に天満屋の出資を受けて「広島天満屋」となった。八丁堀は、百貨店が集まる商業地であったが、近年の消費縮小と多様化により天満屋の営業が平成24年(2012年)に終了し、ヤマダ電機「LABI広島」をメインとする複合商業ビルとなった。「広島三越」は昭和48年(1973年)に中国新聞社本社の跡地に開店した。「広島三越」は広電本線の胡町(えびすまち)電停のほうが近い。

 「福屋」の西側から南に伸びる「広島金座街商店街」は、東京の「銀座」(ぎんざ)を超える街をという思いを込めて「金座」(きんざ)と命名されたアーケード商店街で、南端は「広島パルコ」があり、パルコ前から西に「広島本通商店街」が伸びていて、若者が集まるスポットとなっている。このあたりは「新天地」(しんてんち)と呼ばれ、大正時代に八丁堀の南に新天地歓楽街として開発された。原爆で壊滅的被害を受けたが、昭和26年(1951年)に新天地劇場(後の広島宝塚)が開館し、復興の象徴となった。広島宝塚のビルはすでに建て替えられ、平成25年(2013年)に「広島ZERO GATE」となっている。金座街からはこのほか、本通商店街の北に平行して「中の棚商店街」があり、東には「えびす通り商店街」が伸びている。

 「えびす通り」は中央通りを越えて流川(ながれかわ)通りのほうまでつながっている。流川通りは、縮景園からかつて運河が流れていたが、大正2年(1913年)に埋め立てられた。流川通りから薬研堀(やげんぼり)にかけては広島最大の歓楽街が広がり、飲食店やバーが集まり、夜はいつもにぎやかである。

広島・八丁堀エリアの主な駅

八丁堀 / はっちょうぼり 電停
広島電鉄 本線(1号線2号線)、白島線(9号線

胡町 / えびすまち 電停
広島電鉄 本線(1号線2号線

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八丁堀交差点、相生通りを走る広電本線と福屋八丁堀本店(右)

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金座街と広島パルコ

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えびす通り

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えびす通り

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流山通り

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胡町・薬研堀通り

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相生通りを走る広電本線

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相生通りを走る広電本線

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鳥取・八頭 八東川沿いを走る若桜鉄道と因美線の郡家駅

八頭
やず

日本国鳥取県八頭郡八頭町

鳥取・八頭 八東川沿いを走る若桜鉄道と因美線の郡家駅

 八頭(やず)町は、鳥取(とっとり)県東部の八頭郡にある人口約1.6万人の町、北と西が鳥取市、南が八頭郡の智頭(ちづ)町、東が八頭郡の若桜(わかさ)町と接している。

 八頭町は、平成17年(2005年)に八頭郡の郡家(こおげ)町、船岡(ふなおか)町、八東(はっとう)町が合併して発足した。

 八頭町にはJR西日本・因美線と若桜鉄道・若桜線が通り、JR因美線の東郡家(ひがしこおげ)、郡家(こおげ)、河原(かわはら)の各駅と、若桜鉄道の郡家、八頭高校前(やずこうこうまえ)、因幡船岡(いなば ふなおか)、隼(はやぶさ)、安部(あべ)、八東(はっとう)、徳丸(とくまる)、丹比(たんぴ)の各駅がある。

 八頭町の中心駅は、JR因美線と若桜鉄道が分岐する郡家駅で、鳥取~姫路(ひめじ)、大阪(おおさか)、京都(きょうと)方面を結ぶ特急「スーパーはくと」や鳥取~岡山(おかやま)方面を結ぶ特急「スーパーいなば」も停車する主要駅で、旧・郡家町役場だった八頭町役場の最寄り駅である。

 若桜鉄道は、因美線の郡家から兵庫県の山陰本線・八鹿(ようか)を目指して建設され、昭和5年(1930年)に郡家~若桜が開業した国鉄若桜線を前身とする路線で、若桜~八鹿は結局着工されなかった。八東川(はっとうがわ)沿いを走るが、沿線に大きな町がないため、赤字ローカル線となり、国鉄が民営化でJRになった昭和62年(1987年)に第3セクターの若桜鉄道に移管された。因幡船岡駅が旧・船岡町、丹比駅が旧・八東町の中心駅で、沿線の木造駅舎は昭和レトロ感がいっぱいだ。終点の若桜駅は八頭郡若桜町にある。

 JR因美線は、因幡(鳥取)と美作(津山)を結ぶ路線であるが、平成6年(1994年)に智頭(ちず)~上郡(かみごおり)を結ぶ智頭急行・智頭線が開業したことにより、因美線(鳥取~智頭)、智頭急行線(智頭~上郡)、山陽本線(上郡~姫路)を走る陰陽連絡線としての幹線となり、京都から鳥取を結ぶ山陰本線はその幹線としての役割が低くなり、この因美線・智頭急行線が鳥取と山陽地方を結ぶ特急街道となっている。このため、郡家駅は人口規模に対して特急がよく停車する駅で大阪や岡山へも便利である。

 郡家~鳥取はJR因美線に属しているが、若桜鉄道のディーゼルカーも鳥取駅まで直通運転しており、郡家~鳥取の運転本数は比較的多い。JR因美線の智頭方面は、旧八頭郡の河原(かわはら)町や用瀬(もちがせ)町を走るが、河原町と用瀬町は平成16年(2004年)に鳥取市に編入されたため、因美線は再び鳥取市を走ることになる。河原駅は旧・河原町への玄関駅であるが八頭町内にある。
 
 八頭町は古事記の神話「因幡の白兎」(いなばのしろうさぎ)の舞台として知られ、八上姫(やかみひめ)が地名の由来である。また、因幡国の最大の郡で郡家(古代の役場)が置かれていたことから、「郡家」(こおげ)が地名として残り、駅名や旧町名になったのだった。

八頭エリアの主な駅

郡家 / こおげ 駅
JR西日本 因美線
若桜鉄道 若桜線

因幡船岡 / いなばふなおか 駅
若桜鉄道 若桜線

丹比 / たんぴ 駅
若桜鉄道 若桜線

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JR因美線・若桜鉄道の郡家駅

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JR因美線・若桜鉄道の郡家駅

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広島・呉 戦艦大和の軍港都市から造船の工業都市へ


くれ

日本国広島県呉市

広島・呉 戦艦大和の軍港都市から造船の工業都市へ

 呉(くれ)市は、広島(ひろしま)県の南部にある人口約23万人の市。北が安芸(あき)郡の坂(さか)町、広島市安芸区、安芸郡熊野(くまの)町、北東が東広島(ひがしひろしま)市、海を挟んで東が豊田(とよた)郡の大崎上島(おおさきかみじま)町、南には瀬戸内海が広がり、西は海を挟んで江田島(えたじま)市と接している。

 呉市は「平成の大合併」の際に、安芸郡の音戸(おんど)町、倉橋(くらはし)町、蒲刈(かまがり)町および豊田郡の安浦(やすうら)町、豊浜(とよはま)町、豊(ゆたか)町を編入合併した。これにより、周辺の離島が呉市に編入され、市域が拡大した。

 呉市は、古くから天然の良港として栄え、古くは瀬戸内海の海賊として活動した「村上水軍」の根拠地でもあった。明治時代以降は、日本海軍の拠点として第二海軍区鎮守府(呉鎮守府)が置かれ、呉海軍工廠では戦艦「大和」(やまと)をはじめとする軍艦が製造された。このため、第二次世界大戦末期にはアメリカ軍による激しい空襲に遭い、戦後は軍需産業の技術を民生産業に転換し、造船業や鉄鋼、金属工業が盛んな工業都市へと生まれ変わった。同時に海軍都市としての伝統は、海上自衛隊呉基地や呉海上保安部に引き継がれている。

 呉市内にはJR西日本・呉線が通り、呉ポートピア(くれポートピア)、天応(てんのう)、かるが浜(かるがはま)、吉浦(よしうら)、川原石(かわらいし)、呉(くれ)、安芸阿賀(あき あが)、新広(しんひろ)、広(ひろ)、仁方(にがた)、安芸川尻(あき かわじり)、安登(あと)、安浦(やすうら)の各駅がある。

 JR呉線は、JR山陽本線の海田市(かいたいち)駅から呉を経由して山陽本線の三原(みはら)駅まで結ぶ路線であるが、山陽本線の海田市から広島駅まで直通している。呉線は広島~呉~広と、広~三原で運転系統が分かれており、広から西の区間で運転本数が多く、快速「安芸路ライナー」も運行されているほか、広~三原はのどかなローカル線となっている。瀬戸内海沿いを走るため車窓風景が美しく、呉線は「瀬戸内さざなみ線」の愛称がつけられている。

 呉市の中心である呉駅は、国鉄の海田市~呉が開業した明治36年(1903年)に開設された。一旦、山陽鉄道に貸渡されたが、明治39年(1906年)に再国有化された。呉線は昭和10年(1935年)に呉~広が延伸開業し、さらに三原から西へ建設された三呉線と広でつながり、海田市~呉~広~三原が国鉄呉線として全通した。呉線は、呉軍港を結ぶ重要な路線であり、山側を走る山陽本線のバイパス路線としても機能し、寝台特急「安芸」なども運行されていた。現在は、呉から広島を結ぶ都市路線として頻繁に電車が運行されており、単線ではあるが快速「安芸路ライナー」の運行により、利便性は高い。一方、広から東の三原方面は、約1時間毎に普通電車が運行されるのどかなローカル線となっている。

 呉駅の駅ビルは「クレスト」と呼ばれる商業施設が入っている。呉市の中心市街地は呉駅の北東側(内陸側)に広がり、約1キロ先に呉市役所がある。かつては呉市内に呉市電が川原石~呉駅~阿賀駅前~広交差点~長浜を結んでいたが、自動車の普及による利用者の減少や昭和42年(1967年)の豪雨被害などにより、昭和42年(1967年)に廃止された。

 呉駅の海側には、かつて海軍用地だったところで、三菱日立パワーシステムズの工場や、海上自衛隊呉基地などが広がるほか、呉港の呉中央桟橋ターミナルがあり、呉駅と呉港の間に「レクレ」や「ゆめタウン呉」などの商業施設、「大和ミュージアム」(呉市海事歴史科学館)や「てつのくじら館」(海上自衛隊呉史料館)などの展示施設がある。

 「レクレ」は、呉駅の操車場跡地を再開発し、平成17年(2005年)にオープンした商業施設で温浴施設の『大和温泉物語』も併設されている。「レクレ」の海側にある「ゆめタウン呉」も平成16年(2004年)に開業した呉市最大規模の商業施設で、呉中央桟橋ターミナルとも歩道橋でつながっている。

 呉中央桟橋からは、江田島の小用(こよう)港を結ぶ高速船が運航されているほか、広島港~呉港~松山港を結ぶ高速船およびフェリーが運航されている。呉から四国愛媛県の松山へダイレクトに結ばれているので便利だ。

 桟橋の西側に隣接する「大和ミュージアム」(呉市海事歴史科学館)は、平成17年(2005年)に開館した呉市の造船業の歴史をテーマにした科学館で、軍港として発展した呉市の歴史と造船技術の進化などを展示している。また、呉海軍工廠では、戦艦「大和」が建造された歴史があることから、戦艦「大和」を10分の1のスケールで忠実に再現した模型が展示されているほか、大東亜戦争で日本軍が作戦に用いた零式艦上戦闘機(ゼロ戦)や「人間魚雷」と呼ばれた「回天」などが実物大で展示されており、あえて当時の軍事兵器をありのままに展示することで、戦争の生々しさが感じられる。 
 
 「大和ミュージアム」の西側に道路を挟んで大きな潜水艦が浮いているのが見えるが「てつのくじら館」(海上自衛隊呉史料館)で、平成19年(2007年)より一般公開されている海上自衛隊の広報施設である。ここに展示されている潜水艦「あきしお」は平成16年(2004年)に除籍となった本物の潜水艦(一部は展示用に加工)で、潜水艦の内部が見学できるほか、併設されている史料館で海上自衛隊の役割を紹介する展示が行われている。

 呉市は海上自衛隊と並んで、海の警察である海上保安庁の拠点でもある。吉浦駅の南約1キロのところにある「海上保安大学校」は海上保安庁の幹部を養成する学校で、平成16年(2004年)に公開された映画『海猿 ウミザル』は、海上保安庁が全面協力し、呉市の海上保安大学校を舞台に、潜水士候補生の厳しい訓練と海保の人命救助活動における潜水士の活躍などが描かれた。

 このほか、呉市東部にあるJR呉線の広駅は、呉駅からトンネルを抜けてその東側に広がる市街地に位置し、広駅から呉駅経由で広島方面に電車が頻繁に運行されていることから、運行系統が分かれる呉線の広島方面と三原方面の乗り換え駅でもある。駅の南側は寿工業広製作所、寿スチール、中国工業呉第二工場などの工場が並んでいる。駅の北側は市街地が広がり、呉自動車学校、呉市総合体育館(オークアリーナ)などがある。

呉エリアの主な駅

/ くれ 駅
JR西日本 呉線(瀬戸内さざなみ線)

/ ひろ 駅
JR西日本 呉線(瀬戸内さざなみ線)

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JR呉線・呉駅

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JR呉線・呉駅

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JR呉線・呉駅

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呉港

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大和ミュージアム

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大和ミュージアム、戦艦「大和」の模型

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大和ミュージアム、零戦と人間魚雷「回天」

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てつのくじら館の潜水艦

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てつのくじら館の潜水艦

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JR呉線・広駅

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広駅の南側の寿工業広製作所

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島根・出雲 山陰地方第3の都市、出雲大社を結ぶ一畑電車

出雲
いずも

日本国島根県出雲市

島根・出雲 山陰地方第3の都市、出雲大社を結ぶ一畑電車

 出雲(いずも)市は、島根(しまね)県にある人口約17万人の市。東が松江(まつえ)市、南が雲南(うんなん)市と飯石(いいし)郡の飯南(いいなん)町、西が大田(おおた)市と接している。

 島根県は、出雲国(いずものくに)と石見国(いわみのくに)、そして離島の隠岐国(おきのくに)から成るが、出雲市は出雲国の西側にあり、西隣の大田市は石見国となる。

 出雲市は、島根県の県庁所在地である松江市と、鳥取(とっとり)県の県庁所在地である鳥取市に次ぐ山陰地方第3の都市であり、出雲市から松江市、安来(やすぎ)市、鳥取県米子(よなご)市にかけての雲伯(うんぱく)地方の都市圏を構成している。

 出雲市は平成17年(2005年)に旧・出雲市と平田(ひらた)市、簸川(ひかわ)郡の大社(たいしゃ)町、湖陵(こりょう)町、多伎(たき)町、佐田(さだ)町が合併し、さらに平成23年(2011年)に簸川郡斐川(ひかわ)町を編入合併し、現在の市域となった。斐川町は住民投票で一度、出雲市の合併に加わらなかったが、その後、再び町を二分する議論となり、再度住民投票が行われ、出雲市への編入合併が決まった。

 出雲市にはJR西日本・山陰本線、一畑電車の北松江線と大社線が通る。山陰本線は、荘原(しょうばら)、直江(なおえ)、出雲市、西出雲(にしいずも)、出雲神西(いずも じんざい)、江南(こうなん)、小田(おだ)、田儀(たぎ)の各駅がある。このうち、荘原駅と直江駅が旧・斐川町、江南駅が旧・湖陵町、小田駅と田儀駅が旧・多伎町にある。山陰本線は車両基地のある西出雲駅から鳥取県の伯耆大山(ほうきだいせん)駅まで電化されており、伯耆大山駅から伯備線経由で岡山(おかやま)を結ぶ陰陽連絡特急の「やくも」が出雲市~松江~米子~岡山に運行されており、雲伯地方の出雲市~松江~米子は電車の運転本数も多い。

 宍道湖(しんじこ)の南を走るJR山陰本線に対し、一畑電車・北松江線は松江市から宍道湖の北を通ってJR出雲市駅と隣接する電鉄出雲市(でんてつ いずもし)駅を結ぶ路線で、出雲市内に電鉄出雲市、出雲科学館パークタウン前(いずもかがくかん パークタウンまえ)、大津町(おおつまち)、武志(たけし)、川跡(かわと)、大寺(おおてら)、美談(みだみ)、旅伏(たぶし)、雲州平田(うんしゅう ひらた)、布崎(ぬのざき)、湖遊館新駅(こゆうかんしんえき)、園(その)、一畑口(いちばたぐち)、伊野灘(いのなだ)の各駅がある。そのうち、美談~伊野灘が旧・平田市に属する。一畑電車は、もともと一畑薬師寺への参拝客輸送のために建設され、一畑薬師寺の最寄り駅として一畑駅まで路線があった名残で、一畑口駅でスイッチバックする構造となっている。北松江線を走る特急スーパーライナーは、出雲市内は電鉄出雲市、大津町、川跡、雲州平田、布崎、一畑口に停車する。

 一畑電車大社線は、北松江線の川跡駅から出雲大社前(いずもたいしゃまえ)駅を結ぶ路線で、川跡、高浜(たかはま)、遥堪(ようかん)、浜山公園北口(はまやまこうえん きたぐち)、出雲大社前の各駅がある。このうち、遥堪、浜山公園北口、出雲大社前の各駅が旧・大社町にある。

 このほか、かつてはJR出雲市駅から大社町の大社駅までJR大社線が走っていたが、平成2年(1990年)に廃止された。途中、出雲市内に出雲高松(いずも たかまつ)駅と荒茅(あらかや)駅があった。JR大社線と一畑電車大社線は出雲大社の参拝客輸送で競合していたが、JR大社線は距離が短く、山陰本線に直通できることなどが強みであった。一方、一畑電車大社線は出雲市駅からだと川跡駅まで大回りしなければならず、乗り換えの手間のかかる。しかし、JR大社駅は出雲大社から約1.5キロ離れており、一畑電車の出雲大社前駅のほうが出雲大社に近く便利であることから、JR大社線は廃線になったが、旧・大社駅の立派な木造駅舎とホームが美しい姿のままきちんと保存されている。

 JR山陰本線の出雲市駅は、今市(いまいち)地区に開設されたことから、明治43年(1910年)に出雲今市(いずも いまいち)駅として開業した。出雲今市駅は昭和32年(1957年)に出雲市駅に改称され、出雲市の中心駅であることがより明確になった。出雲市駅の駅舎は出雲大社を意識した社殿造りのデザインが美しい。

 出雲市駅は、大社線が廃止された後に高架化工事が行われ、平成10年(1998年)に2面4線のホームで高架化された。出雲市~岡山を結ぶ特急「やくも」の始発駅となっているほか、寝台特急「サンライズ出雲」が出雲市~岡山~東京を結んでいる。かつてはブルートレインの寝台特急「出雲」が、浜田~出雲市~京都~東京を結んでいたが、電車化された「サンライズ出雲」は特急「やくも」と同じ伯備線を経由するようになり、出雲市駅止まりとなり、非電化の出雲市~浜田は運転廃止となった。しかしながら、日本全国で寝台特急の廃止が続く中、新型電車による寝台特急の存続は、山陰・出雲の旅の魅力を高めている。このほか山陰本線の鳥取~米子~出雲~益田(ますだ)を結ぶ特急「スーパーまつかぜ」とさらに山口線を経由して新山口(しんやまぐち)まで結ぶ特急「スーパーおき」が運行されている。

 JR出雲市駅に隣接している一畑電車の電鉄出雲市駅は、出雲今市駅として大正3年(1914年)に開業。国鉄と同様に昭和32年(1957年)に出雲市駅となり、昭和39年(1964年)にターミナルビルに移転して電鉄出雲市駅となった。JR出雲市駅の高架化に続き、平成12年(2000年)に一畑電車の電鉄出雲市駅も高架化された。

 一畑電車の川跡駅は、北松江線と大社線が接続しており、特急「スーパーライナー」や急行「出雲大社号」も停車する。出雲大社前方面の電車への乗り換えも便利である。

 出雲市にはこのほか、市街地より南側に山陰自動車道が通り、出雲IC(インターチェンジ)と斐川ICがある。旧・斐川町には宍道湖に突き出るように出雲空港(出雲縁結び空港)がある。出雲空港からは出雲市駅、出雲大社、松江駅などの方面への一畑交通のバスが運行されている。出雲空港への最寄り駅は山陰本線の荘原駅であるが、約3キロほど離れており、空港アクセスの駅としては便利ではない。タクシーを利用するなら東隣の宍道(しんじ)駅を利用するほうが便利だろう。

出雲エリアの主な駅

出雲市 / いずもし 駅
JR西日本 山陰本線
電鉄出雲市 / でんてついずもし 駅
一畑電車 北松江線

川跡 / かわと 駅
一畑電車 北松江線、大社線

出雲大社前 / いずもたいしゃまえ 駅
一畑電車 大社線

雲州平田 / うんしゅうひらた 駅
一畑電車 北松江線

一畑口 / いちばたぐち 駅
一畑電車 北松江線

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JR山陰本線・出雲市駅、特急「やくも」

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JR山陰本線・出雲市駅

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出雲大社をイメージした出雲市駅の駅舎

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一畑電車・電鉄出雲市駅

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一畑電車・電鉄出雲市駅

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電鉄出雲市駅で出発を待つ一畑電車の新型電車

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旧南海ズームカーが走っていた一畑電車・川跡駅

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旧京王の車両が並ぶ一畑電車・川跡駅

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廃止後も保存されているJR大社線・大社駅

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廃止後も保存されているJR大社線・大社駅

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出雲大社

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旧平田市の中心駅、一畑電車・雲州平田駅

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一畑電車から見た宍道湖

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スイッチバックする一畑電車・一畑口駅


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広島・本通 広島本通商店街と鯉城通りの地下を走るアストラムライン

広島・本通
ひろしま・ほんどおり

日本国広島県広島市中区

広島・本通 広島本通商店街と鯉城通りの地下を走るアストラムライン

 本通(ほんどおり)は、広島(ひろしま)市の中(なか)区にある地区で、広島市の中心部に位置する。鯉城(りじょう)通りには、広島電鉄(広電)宇品線(1,3,7号線)の本通・電停があり、その地下には広島新交通(アストラムライン)の本通駅がある。

 鯉城通りの東西に伸びる本通りは、「広島本通商店街」というアーケード商店街になっており、西は平和記念公園へ、東は広島パルコがある広島金座街(きんざがい)商店街に続いている。本通商店街の北側は「中の棚」(なかのたな)商店街、南側は「うらぶくろ」の通称で知られる「袋町裏通り」が並行していて、さらに鯉城通りの地下には地下街「紙屋町シャレオ」が伸びていて、この一帯は広島で最もにぎわう地区の一つとなっている。

 広電宇品線は、本通電停の北で「T」字状に東西に分岐しており、広電本線と合流する。東側に紙屋町東(かみやちょうひがし)、西側に紙屋町西(かみやちょうにし)の電停があり、1号線が本通~紙屋町東~広島駅、3号線が本通~紙屋町西~西広島(己斐)駅、7号線が本通~紙屋町西~横川駅をそれぞれ結んでいる。宇品線の南行きは、1,3,7号線がいずれも市役所前(しやくしょまえ)方面へ向かい、7号線が広電本社前(ひろでんほんしゃまえ)、3号線は宇品二丁目(うじなにちょうめ)でそれぞれ折り返し、1号線は終点の広島港(ひろしまこう)駅まで直通している(3号線も朝夕は広島港まで直通)。

 本通駅を起点にJR山陽本線の新白鳥(しんはくしま)駅、JR可部線の大町(おおまち)駅を経由して、安佐南(あさみなみ)区の広域公園前(こういきこうえんまえ)方面を結ぶ新交通システムのアストラムラインは、平成6年(1994年)に開業し、広島市中心部の本通、県庁前(けんちょうまえ)、城北(じょうほく)、新白島の各駅が地下となっていることから、広島初の地下鉄でもある。

 「紙屋町シャレオ」はアストラムラインの本通~県庁前の地下空間の真上に造られており、平成13年(2001年)にオープンした。広電本線の紙屋町東、紙屋町西電停や広島バスセンターにもつながっている。

 鯉城通りを本通駅から南へ行くと広電宇品線(1号線、3号線、7号線)の袋町(ふくろまち)駅があり、ここから袋町裏通りも近い。駅前には「ANAクラウンプラザホテル広島」やNHK広島放送局があり、その南側には東西に平和大通りが通っていて、そこから広島平和記念資料館も近い。

広島・本通エリアの主な駅

本通 / ほんどおり 駅・電停
広島新交通 アストラムライン
広島電鉄 宇品線(1号線3号線7号線

袋町 / ふくろまち 電停
広島電鉄 宇品線(1号線3号線7号線

紙屋町東 / かみやちょうひがし 電停
広島電鉄 本線、宇品線(1号線2号線6号線
紙屋町西 / かみやちょうにし 電停
広島電鉄 本線、宇品線(2号線3号線6号線7号線

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広電宇品線・本通電停

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広島本通商店街

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広島本通商店街

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本通商店街の先にある広島パルコ

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アストラムライン本通駅

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アストラムライン本通駅

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紙屋町シャレオ

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鳥取・米子 山陰雲伯地方の交通の要衝、鳥取県西部の商業都市

米子
よなご

日本国鳥取県米子市

鳥取・米子 山陰雲伯地方の交通の要衝、鳥取県西部の商業都市

 米子(よなご)市は、鳥取(とっとり)県西部にある人口約15万人の市。北が境港(さかいみなと)市、東が西伯(さいはく)郡の大山(だいせん)町、南が西伯郡の伯耆(ほうき)町と南部(なんぶ)町、西が島根(しまね)県の安来(やすぎ)市と接しており、北西には日本海の美保湾が広がる。また、米子市の西部に、米子市に3方囲まれて日本海に面する西伯郡日吉津(ひえづ)村がある。

 米子市は古事記(こじき)の国生みの中で淡嶋(あわしま)が出てくるが、これが米子市にある粟嶋(あわしま)神社にあたると伝えられる非常に歴史のある地域である。

 江戸時代には、伯耆国(ほうきのくに)の米子藩の城下町として発展し、米子城から西へ約1キロの久米町にあった。米子城からは東に市街地が、西には中海(なかうみ)が、北には日本海が見渡せた。米子城は明治維新の廃藩置県で廃城となり、城址は、天守は解体され、石垣などが残るのみであり、三の丸の敷地は鳥取大学医学部付属病院や米子市営湊山球場に利用されている。

 米子市は平成の大合併では、平成17年(2005年)に旧・米子市と西伯郡の淀江(よどえ)町が合併して新しい米子市が発足し、現在の市域となった。当初は、日吉津村や境港市も含めた合併が検討されていたが、両自治体では反対が多く、米子市には加わらなかった。

 伯耆(ほうき)と因幡(いなば)は、明治時代に同じ鳥取県に統合されたが、鳥取市を中心とする因幡地方と、米子市を中心とする伯耆地方は文化が異なり、方言もかなり違いがある。鳥取弁は山陰東部の但馬弁や丹後弁と近いが、米子弁は“西のズーズー弁”とも言われる島根県の出雲弁と近い雲伯方言に分類されるなど、近接する島根県出雲(いずも)地方との共通点も多い。

 米子市には、JR西日本の山陰本線と伯備線、境線が通り、山陰本線は米子、東山公園(ひがしやまこうえん)、伯耆大山(ほうきだいせん)、淀江(よどえ)の各駅、境線は米子、博労町(ばくろうまち)、富士見町(ふじみちょう)、後藤(ごとう)、三本松口(さんぼんまつぐち)、河崎口(かわさきぐち)、弓ヶ浜(ゆみがはま)、和田浜(わだはま)、大篠津町(おおしのづちょう)の各駅がある。また、伯備線は伯耆大山駅から南へ分岐している。

 また、道路交通は、山陰地方を東西に走る道路は国道9号と山陰道があり、平成29年(2017年)の時点で、山陰道のうち安来道路は有料道路、米子道路は無料通行となっている。米子ICからは南へ米子自動車道が通り、岡山県の中国自動車道・落合JCTを結んでいる。

 JR山陰本線は、京都(きょうと)から日本海側を通って山口県の下関(しものせき)まで結ぶ路線であるが、速達性では山陽本線にかなわないことから、当初から多くの区間が単線非電化で建設された。全線通しで運行されたケースは極めて少なく、かつては昭和36年(1961年)より京都・大阪~下関・博多を特急「まつかぜ」が福知山線経由で山陰本線の主要区間を走破していたが昭和61年(1986年)に廃止された。京都~米子は特急「あさしお」が平成8年(1996年)まで運行されていた。また、寝台特急「出雲」が平成18年(2006年)まで運行されていた。

 関西地方から山陰本線沿線への大幅なスピードアップが図られたのは、昭和47年(1972年)に山陽新幹線の新大阪~岡山が開業したことによる。従来、大阪から福知山線経由で山陰本線の米子・松江方面を結んでいた特急「やくも」が、岡山発で倉敷から伯備線を経由して米子を結び、米子から山陰本線に入るルートに変更された。さらなるスピードアップのため、特急「やくも」が走る伯備線(倉敷~伯耆大山)および山陰本線の伯耆大山~出雲市の改良が行われ、昭和57年(1982年)に伯備線および山陰本線の伯耆大山~知井宮(現・西出雲)の電化が完成し、「やくも」に振り子式の特急電車が導入され、伯備線が東京や関西から山陰の伯耆(鳥取県西部)と出雲(島根県東部)を結ぶ主要ルートになった。寝台特急「出雲」は新型寝台電車を導入したのをきっかけに平成18年(2006年)より伯備線経由の寝台特急「サンライズ出雲」に生まれ変わった。

 一方、山陰本線の京都~米子に関しては、京都~城崎が電化され、京都発の特急「きのさき」や新大阪発の特急「こうのとり」が運行されているが、城崎~伯耆大山が非電化のまま残されている。関西と鳥取は、大阪・姫路から播但線を経由して山陰本線を走る特急「はまかぜ」が運行されているが、さらなるスピードアップを図るため、平成6年(1994年)に山陽本線の上郡(かみごおり)から因美線の智頭(ちず)までをショートカットする智頭急行が開業し、智頭急行経由で京都・大阪・姫路~鳥取・倉吉を結ぶ特急「スーパーはくと」が運行を開始し、関西~鳥取のメインルートは智頭急行となった。これにより、京都~米子を結んでいた特急「あさしお」は役割を終えて廃止された。

 現在、山陰本線は鳥取県と島根県の東西を結ぶ特急として、特急「スーパーまつかぜ」と「スーパーおき」を運行しており、「スーパーおき」は山口線に乗り入れて山口県の新山口(しんやまぐち)まで結んでいる。また、地域輸送としては普通列車のほか、鳥取~米子~出雲市を結ぶ快速「とっとりライナー」や米子~出雲市~浜田~益田を結ぶ快速「アクアライナー」が運行されている。このように、米子駅は山陰地方の交通の要衝として重要であるとともに、島根県とまたがる米子~松江~出雲市は、雲伯地方として交流が多く、列車の運行本数も多い。

 米子駅から北に伸びるJR境線は、港町で日本海側有数の漁業・貿易の基地である境港(さかいみなと)を結ぶ路線で、山陰本線資材を輸送する目的で境港~米子が山陰本線の米子~御来屋(みくりや)と同時に建設され、明治35年(1902年)に開業した歴史ある路線である。現在は、ローカル線化しており、境港市が水木しげる氏の故郷であり、その代表作「ゲゲゲの鬼太郎」で町おこしをしていることから、沿線各駅に「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪の名が副駅名に付けられ、同作のアニメキャラクターでペイントした列車が運行されており、子どもだけでなく鬼太郎世代の大人たちにも好評である。境線の富士見町~後藤にはJR西日本の後藤総合車両所後藤工場があるため、米子~後藤は電化されている。富士見町駅(副駅名:ざしきわらし)は国道9号線と交差する米子市の中心市街地にあり、近くに米子高島屋、やよいデパート、米子しんまち天満屋などの商業施設がある。

 境線・大篠津町駅の先には、米子空港(米子鬼太郎空港)がある。米子空港は航空自衛隊美保基地との共用空港であり、平成21年(2009年)に滑走路を2500mに延長し、旅客線を強化し、スカイマークエアラインズの神戸、成田、新千歳、那覇などの路線もあったが、平成27年(2015年)までに撤退した。平成29年(2017年)の時点では全日空の東京羽田が主力路線であるほか、国際線は韓国ソウルと香港に運航されている。米子空港のターミナルビルは境港市側にあり、滑走路延長工事の際に境線のルートが迂回する形に変更され、平成20年(2008年)境港市側に境線の米子空港駅が開設された。

 日野川の東側にある伯耆大山駅は、山陰本線と伯備線の分岐する駅で、特急「やくも」「スーパーまつかぜ」の一部が停車する。伯耆大山駅は米子市内にあるが、北側は日吉津村であり、日吉津村の最寄り駅でもある。日吉津村は、面積は小さいが王子製紙米子工場があり、財政的に余裕があることから米子市との合併には反対が多く、日吉津村としての独立を維持している。日本海側には日吉津温泉がある。また、日野川の西の日本海側には皆生(かいけ)温泉があり、日本海の眺めが美しく、夏は海水浴もできることから、米子市を代表する観光地の一つとなっている。 

米子エリアの主な駅

米子 / よなご 駅
JR西日本 山陰本線、境線、(伯備線)

伯耆大山 / ほうきだいせん 駅
JR西日本 山陰本線、伯備線

富士見町 / ふじみちょう 駅
JR西日本 境線

後藤 / ごとう 駅
JR西日本 境線 

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米子駅に停車する特急「やくも」

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米子駅に停車する特急「やくも」

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米子駅に停車する特急「スーパーまつかぜ」

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米子駅、山陰本線の米子~西出雲を走る電車

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米子駅、山陰本線普通ディーゼルカー

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広い車庫がある米子駅

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ゲゲゲの鬼太郎がペインティングされた境線ディーゼルカー

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ゲゲゲの鬼太郎とコラボする米子駅JR境線ホーム

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米子弁で話す鬼太郎

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米子駅の駅舎

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米子市街地の街並み

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米子市街地の街並み

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伯備線が分岐するJR伯耆大山駅

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ざしきわらしとコラボするJR境線・富士見町駅

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JR境線・後藤駅

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JR境線・後藤駅

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JR境線の車窓風景

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JR境線から見た米子鬼太郎空港

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広島・東広島 酒蔵の西条と牡蠣の安芸津、新幹線の東広島駅

東広島
ひがしひろしま

日本国広島県東広島市

広島・東広島 酒蔵の西条と牡蠣の安芸津、新幹線の東広島駅

 東広島(ひがしひろしま)市は、広島県中部にある人口約19万人の市。東が竹原(たけはら)市と三原(みはら)市、北が世羅(せら)郡の世羅町、三次(みよし)市、安芸高田(あき たかた)市、西が広島市の安佐北(あさきた)区と安芸(あき)区、安芸郡熊野(くまの)町、呉(くれ)市と接しており、南は瀬戸内海(せとないかい)を挟んで豊田(とよた)郡の大崎上島(おおさきかみじま)町がある。

 安芸国(あきのくに)の東部に位置する東広島市は、昭和49年(1974年)に賀茂(かも)郡の西条(さいじょう)町、八本松(はっぽんまつ)町、志和(しわ)町、高屋(たかや)町が合併して発足した。平成の大合併では、賀茂郡の黒瀬(くろせ)町、河内(こうち)町、豊栄(とよさか)町、福富(ふくとみ)町および豊田郡の安芸津(あきつ)町を合併し、現在の市域となった。

 東広島市は、西条盆地が広がり、旧・安芸津町は瀬戸内海に面している。中心部にあたる旧・西条町は酒づくりの町として発展し、酒蔵が並んでいる。昭和48年(1973年)に広島大学が旧・西条町に移転することになり、その翌年に賀茂郡の周辺の町が合併して東広島市となり、賀茂学園都市の開発が始まり、昭和63年(1988年)には山陽新幹線に東広島駅が開設された。

 東広島市には、JR西日本の山陽新幹線、山陽本線、呉線の3路線が走り、北に山陽本線、中央に山陽新幹線、南の海沿いに呉線が通っている。市内にはJR山陽新幹線の東広島駅と、JR山陽本線の河内(こうち)、入野(にゅうの)、白市(しらいち)、西高屋(にしたかや)、西条(さいじょう)、八本松(はっぽんまつ)の各駅、JR呉線の安芸津(あきつ)駅と風早(かざはや)駅がある。

 JR山陽本線は、西条駅が東広島市の中心駅となっており、東広島市役所も西条駅が最寄り駅である。西条駅の南に東西に伸びる旧・東海道沿いには酒蔵が集まり、歴史ある街並みが続いている。西条駅からは新幹線の東広島駅や呉線の安芸津駅や竹原駅、広島大学方面への路線バスが運行されている。また、白市駅は、三原市にある広島空港の最寄り駅であり、広島空港への路線バスが運行されている。八本松駅は、八本松~瀬野(広島市安芸区)が「瀬野八」(せのはち)と呼ばれる急勾配が続く難所であり、瀬野から八本松に向かう上りの貨物列車が補助機関車をつけて運行されている。

 西条駅の約7キロ南にある山陽新幹線の東広島駅は、東広島市の玄関口であり、「こだま」が停車するほか、一部の「ひかり」も停車する。東広島駅の利用者の大半は自家用車の利用で、他線との乗り換えができない単独駅であることから、JR山陽本線沿線と呉線沿線のいずれからも遠く、アクセスが不便であり、利用者は伸び悩んでいる。西条~東広島~安芸津の南北の交通の充実と今後の開発が重要となりそうだ。

 JR呉線の安芸津駅は、旧・安芸津町の中心駅であり、昭和10年(1935年)に安芸三津(あき みつ)駅として開設され、昭和24年(1949年)に安芸津駅と改称された。駅の南には三津湾の安芸津港が広がり、大崎上島町の大西港を結ぶ安芸津フェリーが運航されている。安芸津地区は牡蠣(カキ)の養殖が盛んで、呉線の車窓から瀬戸内海の牡蠣養殖の風景を眺めることができる。

東広島エリアの主な駅

東広島 / ひがしひろしま 駅
JR西日本 山陽新幹線

西条 / さいじょう 駅
JR西日本 山陽本線

安芸津 / あきつ 駅
JR西日本 呉線

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JR呉線・安芸津駅

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東広島・安芸津の街並み

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カキ養殖が盛んな安芸津

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島根・松江 宍道湖と中海が広がる水の都、山陰地方最大の都市

松江
まつえ

日本国島根県松江市

島根・松江 宍道湖と中海が広がる水の都、山陰地方最大の都市

 松江(まつえ)市は、島根(しまね)県北東部の出雲(いずも)地方にある人口約21万人の市。島根県の県庁所在地であるとともに、山陰(さんいん)地方最大の都市でもある。

 松江市は西が出雲(いずも)市、南が雲南(うんなん)市、南東が安来(やすぎ)市、北東が鳥取県の境港(さかいみなと)市と接している。北は日本海(にほんかい)が広がっている。

 平成の大合併では、平成17年(2005年)に八束(やつか)郡の八束町、鹿島(かしま)町、島根(しまね)町、美保関(みほのせき)町、玉湯(たまゆ)町、八雲(やくも)村と合併し、新しい松江市が発足。さらに平成23年(2011年)に八束郡の東出雲(ひがしいずも)町を編入し、現在の市域となった。

 松江には、西に宍道湖(しんじこ)、東に中海(なかうみ)が広がり、それをつなぐように宍道湖から中海へ大橋川(おおはしがわ)が流れている。中海は境港の境水道から日本海の美保湾に注いでおり、中海および宍道湖は淡水と海水が交じる汽水湖であり、汽水湖の環境を好むシジミ(蜆)が生息し、松江の名物グルメとなっている。

 中海には旧・八束町の大根島(だいこんじま)と江島(えしま)があり、そこをつなぐように大海崎(おおみさき)堤防と森山堤防の上の道路があり、それに囲まれたところを干拓する「昭和の国引き」構想があった。また、江島と境港市には中浦水門が建設され、中海を淡水化して、干拓地の農業用水にする計画があったが、減反政策と環境破壊反対の流れから平成12年(2000年)に干拓が中止され、平成14年(2002年)に淡水化も中止され、平成17年(2005年)から水門が撤去作業が始まり、平成21年(2009年)に撤去が完了した。中浦水門の代わりに江島大橋が平成16年(2004年)に完成し、江島と境港市をつないでいる。

 松江市の北部は島根半島が美保湾に向かって伸びている。旧・美保関町の七類港(しちるいみなと)からは隠岐(おき)諸島の島後(どうご)島および島前(どうぜん)の西ノ島(にしのしま)、中ノ島(なかのしま)、知夫里(ちぶり)島へのフェリーや高速船が運航されている。

 松江市の中心部の西に広がる宍道湖の南にJR西日本・山陰本線、北に一畑電気鉄道(一畑電車)北松江線が走り、それぞれ出雲市方面を結んでいる。また、山陰本線の宍道駅からは南にJR西日本・木次線が分岐しており、雲南市方面を結んでいる。

 松江市内にはJR山陰本線の揖屋(いや)、東松江(ひがしまつえ)、松江、乃木(のぎ)、玉造温泉(たまつくりおんせん)、来待(きまち)、宍道の各駅、JR木次線の宍道駅と南宍道(みなみしんじ)駅、一畑電車の松江しんじ湖温泉(まつえ しんじこおんせん)、松江イングリッシュガーデン前(まつえイングリッシュガーデンまえ)、朝日ヶ丘(あさひがおか)、長江(ながえ)、秋鹿町(あいかまち)、松江フォーゲルパーク、高ノ宮(たかのみや)、津ノ森(つのもり)の各駅がある。

 JR山陰本線には、特急「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」「やくも」が走っており、「スーパーまつかぜ」と「スーパーおき」は、鳥取(とっとり)から米子(よなご)、松江を経由して出雲市(いずもし)、益田(ますだ)へ山陰本線を走り、そのうち「スーパーおき」は山口線に直通して山口(やまぐち)、新山口(しんやまぐち)を結んでいる。特急「やくも」は出雲市から松江、米子を経由して伯備線に入り、岡山(おかやま)を結んでいる。特急「やくも」の運行のため、山陰本線は西出雲~出雲市~松江~米子~伯耆大山が電化されている。松江から大阪へ出る場合は、特急「やくも」で岡山まで出て山陽新幹線に乗り換えるのが最速であり、山陰本線は山陽新幹線と伯備線の高速化により、すでに島根県と関西方面を結ぶ幹線ではなくなっており、鳥取から関西についても因美線、智頭急行、山陽本線を走る特急「スーパーはくと」が最速である。また、松江から広島へは、JR木次線は線形が悪く、スピード面で競争力がなく、松江自動車道を走る高速バスが便利である。また、東京へは寝台特急「サンライズ出雲」が伯備線経由で運行されている。

 このほか、山陰本線の松江近郊の地域輸送では、電化されている米子~松江~西出雲で普通電車が運行されているほか、気動車による快速「とっとりライナー」が出雲市~松江~鳥取、快速「アクアライナー」が益田~松江~米子で運行されている。

 一畑電車・北松江線は、JR松江駅から約1.5キロ離れた松江しんじ湖温泉駅をターミナルとしており、電鉄出雲市行きと大社線の出雲大社前(いずもたいしゃ)行きが運行され、宍道湖の北側の町を結んでいるとともに松江から出雲大社へのアクセス路線となっており、地域輸送のみならず観光鉄道としての役割も担っている。京王電鉄や南海電鉄から譲り受けた旧型車両が運行され、鉄道ファンから人気があるが、南海ズームカーについては車両老朽化のため平成29年(2017年)で引退する予定である。

 松江の中心市街地はJR松江駅と一畑電車・松江しんじ湖温泉駅の間に広がっており、宍道湖温泉、松江市役所、島根県長、松江城などは松江しんじ湖温泉駅のほうが近い。このため、松江駅と松江しんじ湖温泉駅および松江城、くにびきメッセ(島根県立産業交流会館)などを結ぶ松江の中心部を環状するLRT(ライトレール)の建設構想があるようだ。課題は市内の道路交通との兼ね合いだと思うが、地方都市でもともとそんなに込まないのだから、せめて松江駅と松江しんじ湖温泉駅を結ぶLRTの建設を実現してほしい。多額の建設費用がかかるとは思うが、外部から観光客を呼ぶ松江の観光活性化の観点からもこれができれば便利だと思うし、便利になる宍道湖北部の一畑電車沿線のマンション開発なども活性化してよい相乗効果が生まれるのではと思う。

 東京へは、松江からは出雲市の出雲空港(出雲縁結び空港)と境港市の米子空港(米子鬼太郎空港)のいずれも利用でき、松江駅からバスが運行されている。

 このほか、松江駅からは境港への路線バスも運行されており、このバスは中海に浮かぶ大根島や江島も経由するので変化に富んだ景色も楽める。

松江エリアの主な駅

松江 / まつえ 駅
JR西日本 山陰本線

松江しんじ湖温泉 / まつえしんじこおんせん 駅
一畑電車 北松江線

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JR松江駅、山陰本線を走る電車

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JR松江駅、現役の山陰線気動車

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JR松江駅、特急「やくも」

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JR松江駅

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山陰本線の高架下の「松江こだわり市場」

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島根県立美術館

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松江市総合体育館

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松江の市街地

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松江を流れる大橋川

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松江の市街地と宍道湖大橋

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山陰本線から見た宍道湖

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島根県庁と松江城

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松江城

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一畑電車・松江しんじ湖温泉駅

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一畑電車・松江しんじ湖温泉駅

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