欧州連合 ヨーロッパの多様性を認め合う欧州連合(EU)

European Union (英語)
Europäische Union (ドイツ語)
Union européenne (フランス語)
ユーロピアン・ユニオン
欧州連合(EU)

欧州連合 ヨーロッパの多様性を認め合う欧州連合(EU)

 欧州連合(EU/イーユー)は、ヨーロッパ諸国の連合体で、ヨーロッパ27カ国が加盟していて、域内の人口は約5億人。加盟国はアルファベット順で、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、イギリス。

 第二次世界大戦で荒廃したヨーロッパは、さらにソ連と米国のイデオロギー対立で社会主義の東側陣営と、自由主義の西側陣営に分けられた。その中間にあたるのがドイツで、東西ドイツに分裂した。

 西側のヨーロッパでは、国の枠組みを超えた共同体構想が模索され、1951年にパリ条約で、欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が設立された。ECSCには域内の石炭と鉄鋼の共同開発する枠組みで、フランス、西ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの6ヶ国が加盟し、長年対立してきたフランスとドイツが協力の道へと歩み始める枠組みとしても機能した。

 1957年にはローマ条約の調印で、欧州経済共同体(EEC)が上記6ヶ国で設立され、域内の経済統合が進められた。欧州経済共同体と欧州石炭鉄鋼共同体と欧州原子力共同体の3つを合わせて「欧州諸共同体」とも呼ばれた。欧州諸共同体は、その後1973年にデンマーク、アイルランド、イギリスが加盟。1980年代にギリシャ、スペイン、ポルトガルが加盟した。欧州経済共同体は1993年に欧州共同体(EC)へと発展した。

 欧州連合(EU)は、1992年に欧州連合(EU)を創設することを定めたマーストリヒト条約が調印されたことにより、1993年に発足した。EUは「欧州共同体」、「共通外交・安全保障条約」、「警察・刑事司法協力」を「3つの柱」とし、経済統合だけでなく、さまざまな分野でヨーロッパの国境の壁を低くする試みがなされている。一方で、自由、民主主義、平等、法治、マイノリティー等を含む人権の尊重が謳われていて、さまざまな移民を英語で統合しようとするアメリカ合衆国や、さまざまな民族を中国語で一国に統合しようとする中華人民共和国とは異なり、多様性・多言語を重視するところが民族対立を乗り越えて平和的にまとまるヨーロッパの土地柄に合った知恵だといえる。

 EUは1995年に新たにオーストリア、フィンランド、スウェーデンが加盟。2004年には旧東側陣営を含む10ヶ国(ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、スロベニア、エストニア、ラトビア、リトアニア、マルタ、キプロス)が一挙に加盟した。2007年にさらに東欧のルーマニアとブルガリアが加盟し、2011年現在の加盟国は27ヶ国である。一方、2011年現在、ヨーロッパでEUに加盟していない主要国は、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインのほか、スロベニア(加盟済み)を除く旧ユーゴスラビア(クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア、コソボ)などがある。

 EUの公用語は23言語(英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポーランド語、オランダ語、スウェーデン語、ギリシャ語、チェコ語、ポーランド語、ハンガリー語、スロバキア語、ブルガリア語、デンマーク語、ルーマニア語、アイルランド語、スロベニア語、エストニア語、ラトビア語、フィンランド語、リトアニア語、マルタ語)が認められている。

 EUの最大の特色は、1998年に欧州中央銀行(European Central Bank/本店:フランクフルト)が発行するユーロ(Euro)と呼ばれる共通通貨を導入したことである。これまでヨーロッパではフランスの「フラン」、ドイツの「マルク」、イタリアの「リラ」、オランダの「ギルダー」、オーストリアの「シリング」、スペインの「ペセタ」、ポルトガルの「エスクード」、ギリシャの「ドラクマ」、フィンランドの「マルッカ」、スロベニアの「エスクード」など独自の通貨があったが、それが「ユーロ」に統一され、経済・金融の効率が大幅に向上した。「euro」はヨーロッパの各言語で読み方が異なり、英語では「ユーロ」(ユァロウ)と読むが、フランス語では「ウホ」、ドイツ語では「オイロ」、スペイン語やイタリア語では「エウロ」と読ばれている。

 ユーロは2011年現在、EU加盟17ヶ国含む23ヶ国で使用されていて(導入時は11ヶ国)、米ドル、人民元、日本円などと並ぶ世界の主要通貨として国際経済で存在感を発揮している。ユーロを用いるヨーロッパ諸国は「ユーロ圏」と呼ばれ、1999年にフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、オーストリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、アイルランド、フィンランドで導入され、その後、2001年にギリシャ、2007年にスロベニア、2008年にキプロス、マルタ、2009年にスロバキア、2011年にエストニアで導入されるようになった。また、EU加盟国ではないモナコ、サンマリノ、バチカン、アンドラ、モンテネグロ、コソボでもユーロが使われている。

 EU加盟国ではあるが、ユーロを導入していない国は2011年現在でイギリス、デンマーク、スウェーデン、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ブルガリアの10ヶ国。2011年現在でチェコではコルナ、ハンガリーではフォリントなど自国の通貨が使用されているが、イギリス(ポンド)、デンマーク(クローネ)、スウェーデン(クローナ)以外は、近年中にユーロが導入される予定である。

 EUの人の移動の自由に関する協定は「シェンゲン協定」(Schengen Agreement)と呼ばれ、1985年にルクセンブルクのシェンゲンでルクセンブルク、フランス、西ドイツ、ベルギー、オランダの5ヶ国で署名され、域内での国境を越える際のパスポート検査を免除することが決められた。これが1997年のアムステルダム条約でシェンゲン協定がEUの法として適用され、2011年の時点でヨーロッパ25ヶ国が加盟し、EU非加盟国でもスイス、ノルウェー、アイスランド等が同協定に加盟している。EU加盟国では、ほとんどが加盟しているが、ルーマニア、ブルガリア、キプロスが協定加盟を予定している。政情不安定だった旧ユーゴスラビアの大部分の国はシェンゲン協定に加盟していない。

 このほか、EUの政治は、2007年にEUはリスボン条約(欧州連合条約および欧州共同体設立条約を修正するリスボン条約)が調印され、2009年に発効した。欧州憲法条約の制定を推進する動きがあるが、急進的な統合に反発するそれぞれの加盟国の国内事情もあり、未発効である。

 欧州連合(EU)の主要機関(欧州委員会、欧州連合理事会等)はベルギーのブリュッセル(Bruxelles/Brussel)に置かれている。欧州議会はフランスのストラスブール(Strasburg)に本部がある(ブリュッセルでも議会が開かれる)。

 「欧州委員会」(European Commission)は、EU加盟国から1人ずつの27人の委員で構成され、合議制で運営され、EUの政策執行機関として機能している。

 EUの重要問題を取り扱う「欧州理事会」(European Council)は、EU加盟各国の国家元首・政府首脳、欧州理事会議長(EU大統領)、欧州委員会委員長らで構成される。2011年現在、欧州理事会議長を務めているのはベルギーのヘルマン・ファン・ロンパウ(Herman Van Rompuy)前首相である。

 一方、「欧州連合理事会」(Council of the European Union)は加盟国の閣僚が政策分野ごとに参加するもので、欧州議会(European Parliament)がその政策案等を監督する役割を果たしていて、ストラスブールやブリュッセルで議会が開かれ、議会事務局はルクセンブルクに置かれている。欧州議会は加盟国の人口に応じて750名の議席数が割り当てられ、比例代表制で選挙が行われる。2011年の時点で第一党は「欧州人民党グループ」(EPP)、第二党が「社会民主進歩同盟グループ」(S&D)、第三党が「欧州自由民主同盟グループ」(ALDE)となっている。

 このほか、EUの「共通外交・安全保障政策」をまとめる機関として、「欧州対外行動局」(European External Action Service)が置かれ、欧州連合外務・安全保障政策上級代表が実質的なEU外相の役割を果たしている。

(参考:Wikipedia、外務省HP)

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