ブラジル 南米最大の人口と面積の連邦共和国、サンバカーニバルとボサノヴァ

República Federativa do Brasil
ヘプブリカ フェデラチヴァ ドゥ ブラズィウ (ブラジルポルトガル語)
ブラジル連邦共和国

ブラジル 南米最大の人口と面積の連邦共和国、サンバカーニバルとボサノヴァ

 ブラジル連邦共和国(República Federativa do Brasil/ヘプブリカ フェデラチヴァ ドゥ ブラズィウ)は、南アメリカ大陸にある連邦共和国。南米最大の人口と面積を誇り、人口は約1億9400万人で世界第5位。面積は851.2万平方キロメートルで、こちらも世界第5位。

 面積が大きいことから国境を接している国も多く、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ペルー、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナと接している。また、西側は大西洋が広がっている。

 ブラジルの通貨はレアル。2012年の国内総生産(GDP)は約2兆4250億ドルで、世界第7位の規模を誇る。一人当たりでは約52位の約1万0800ドルで、世界平均より豊かで、ロシア連邦より若干高い。一人当たり購買力平価(PPP)換算では約1万1250ドルの第70位で、ほぼ世界平均である。

 ブラジルの首都はブラジリア(Brasília)で、ブラジル中部の高原に人工的に建設された人口約250万人の計画都市。旧首都であるリオデジャネイロ(Rio de Janeiro/ヒウ ヂ ジャネイル)は、大西洋沿岸の大都市で、市域人口は約630万人。近郊も含めた都市圏人口は約1240万人である。ブラジル最大の都市は、ブラジル南部の大西洋に面するサンパウロ(São Paulo)で、市域人口は約1120万人で、南米最大の都市である。首都のブラジリアは、大西洋沿岸部と内陸部の格差を縮小するために1960年に遷都したのだが、政府官庁の美しさや、ゆったりとした設計のゆとりある街並みの一方で、公共交通の不便さや、産業の未発達など内陸の人工都市ならではの問題も多い。ブラジリア国際空港は、同じポルトガル語圏として関係が深いポルトガル・リスボンへの路線や米国アトランタへの路線があるほかは国際線は少なく、ブラジルの玄関口というよりは、ブラジル国内のハブ空港としての役割が大きく、国際線は大西洋沿岸の大都市であるサンパウロやリオデジャネイロがブラジルの玄関口となっている。

 そのほかブラジルの主要都市は、サルヴァドール(Salvador/人口約250万)、ベロ オリゾンテ(Belo Horizonte/約250万)、フォルタレーザ(Fortaleza/約250万)、クリチーバ(Curitiba/約170万)、ヘシーフェ(Recife/約150万)、ポルト・アレグレ(Porto Alegre/約145万)、べレン(約130万)で、大都市のほとんどが大西洋側に集中している。

 ブラジルは北部に赤道が通っており、国土の大部分が熱帯に属し、内陸部には熱帯雨林気候のアマゾン川流域はジャングルが広がっている。ブラジルの最も高い山はベネズエラとの国境近い北部ギアナ高地のピッコ・ダ・ネブリーナ(Pico da Neblina)山で、標高3014m。パラグアイとアルゼンチンとの国境付近には、イグアス(Iguazu)の滝がある。

 ブラジルの先住民は、後にヨーロッパ人から「インディオ」と呼ばれたグアラニー族、アラワク族や、アマゾン諸先住民族で、15世紀末のヨーロッパ人がアメリカ大陸に到達。1500年にポルトガル人のペドロ・アルヴァレス・カブラルがブラジルを発見し、それからブラジルはポルトガルの植民地となり、ポルトガル人の宣教師らがブラジルに入り布教活動を進めた。16世紀末から17世紀にかけてブラジル北東部がオランダの攻撃を受け、オランダの支配を受けるが、1661年のハーグ条約でオランダはブラジルをポルトガルに割譲した。ポルトガルは砂糖プランテーションの労働力としてインディオを奴隷化したほか、労働力として西アフリカのポルトガル領アンゴラ(Angola)や東アフリカのポルトガル領モザンビーク(Moçambique)から黒人奴隷がブラジルに送られた。

 18世紀にはミナスジェライス(Minas Gerais)で金鉱が発見され、ゴールドラッシュに沸き、リオデジャネイロが発展した。19世紀に入り、ナポレオン戦争でフランスがポルトガルに侵攻すると、ポルトガル宮廷がポルトガルのリスボンからブラジルのリオデジャネイロに遷り、1815年にはリオデジャネイロが「ポルトガル・ブラジル及びアルガルヴェ連合王国」(Reino Unido de Portugal, Brasil e Algarves)の首都となった。一方、ポルトガル宮廷は1821年にリスボンに戻ったが、その後ブラジル独立戦争が勃発し、1822年にブラジルが独立宣言し、ポルトガル王室のブラガンサ家の王太子ペードロ1世(Pedro I)がブラジル帝国(Império do Brasil)の初代皇帝として即位し、ポルトガルから独立した。

 ブラジル帝国においては、帝政に反対し、共和制を求める自由主義者の反乱や、地方の反乱が続いた。ブラジル帝国最南端のシスプラチナ州(旧東方州)をめぐってアルゼンチン・ブラジル戦争となり、イギリスの仲介によってモンテビデオ条約によってシスプラチナ州がウルグアイ東方共和国(República Oriental del Uruguay)として独立した。アメリカ大陸における奴隷制は、1861年~1865年の南北戦争の後にアメリカ合衆国が奴隷制を放棄したが、ブラジル帝国ではその後も奴隷制が維持された。しかしながら、やはり奴隷制・帝政廃止の国民運動が起こり、1888年に奴隷制が廃止された。ところがこれをきっかけにペードロ2世が農園主など支配層からの支持も失い、1889年にデオドロ・ダ・フォンセカ(Deodoro da Fonseca)元帥のクーデターで帝政が倒され、ブラジルは共和制に移行し、デオドロ・ダ・フォンセカが初代大統領に就任した。

 ブラジルは帝政から共和制移行前からコーヒーのプランテーションで移民を受け入れており、ポルトガル人のほか、スペイン、イタリア、ドイツなどからも移民が増えた。また、1908年には日本からの移民もブラジルに入った。

 1930年代からはジェトゥリオ・ドルネレス・ヴァルガス(Getúlio Dornelles Vargas)大統領による中央集権体制の強化と移民同化政策が推し進められたが、その独裁的体質から第二次世界大戦後の1945年に失脚。1946年に新憲法が制定され、民主的選挙によってヴァルガス大統領が再び選出されて復活した。ヴァルガス左派的なポプリズモ(ポピュリズム)路線を進めたが、米国から独裁政治を批判され、軍の抵抗もあり、1954年にピストル自殺した。1956年に就任したジュセリーノ・クビチェック(Juscelino Kubitschek)大統領は、積極的な国土開発を進め、首都をリオデジャネイロからブラジリアに移転した。この開発は債務が後に財政を圧迫し、インフレ加速の原因になった。その後、1961年にジョアン・ゴラール(João Goulart)大統領が就任したが、1964年に米国の支援を得たカステロ・ブランコ(Castelo Branco)将軍がクーデターで軍事独裁体制を確立し、親米反共政策をとり、外資を誘致して工業化を進めた。軍事独裁体制は、都市ゲリラの武装闘争などを招き、1974年に就任したエルネスト・ガイゼウ(Ernesto Geisel)大統領が軍政路線を修正し、その次のジョアン・フィゲイレード(João Figueiredo)大統領が民政移管を約束した。

 1985年の大統領選挙でタンクレード。ネーヴェス(Tancredo Neves)氏が勝利したものの急死し、ジョゼー・サルネイ(José Sarney)副大統領が昇格した。その後、1995年にブラジル社会民主党のフェルナンド・エンリッケ・カルドーゾ(Fernando Henrique Cardoso)大統領がアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイとメルコスール(南米南部共同市場)を発足させ、2003年に就任した労働者党のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の時代にブラジルは好景気で急速な経済成長を遂げた。2010年の大統領選挙では同じ労働者党のジルマ・ヴァナ・ルセフ(Dilma Vana Rousseff)氏が勝利し、ブラジル初の女性大統領となった。

 ブラジルの公用語は以上のような歴史的経緯からポルトガル語であり、南米で唯一のポルトガル語が公用語の国であるが、その話者数は本家のポルトガルをはるかに上回り、南米においてもスペイン語話者と二分する勢力を持っている。実際にはポルトガルのポルトガル語とブラジルのブラジル・ポルトガル語は若干異なっているが、それでも文章や会話での意思疎通には問題ない差異である。

 ブラジルはその歴史的経緯から多民族国家であり、先住民族、ポルトガル系、アフリカ系、ヨーロッパ、アジア移民などに分かれるが、混血が進んでいる。特にブラジル北東部は白人と黒人の混血であるムラート(Mulato)が多く、ブラジル南部は中東欧からの移民が多い。日系人はブラジルに約140万人いると言われ、サンパウロ州やパラナ州に多く住み、他民族との混血も進んでいるが、ブラジル社会に存在感を示し続けている。

 ブラジルの農業は、サトウキビとコーヒーの生産が盛んであり、特にコーヒーの輸出量は世界一である。また、食料生産の農業技術においては日系人移民の功績が大きく、首都ブラジリアが建設された際に、ブラジリア郊外に日系人を入植させて首都に必要な食料生産を日系人に任せた歴史もあり、これらの日系人はブラジル政府からも表彰され、その功績が高く評価されている。

 ブラジルは国土が広大であることから、飛行機の路線網が充実している。また、高速道路網の広がりとともに高速バス網も充実している。一方、鉄道の普及が沿岸部を除いて遅れており、輸送は道路と航空に依存している。しかし、環境に優しい鉄道交通が見直されており、サンパウロやリオデジャネイロでは地下鉄や郊外鉄道が建設され、首都ブラジリアでも2001年に地下鉄が開業した。今後は大都市間を結ぶ高速鉄道(新幹線)の建設が計画されている。

 ブラジル文化といえば、打楽器を多様したサンバ(Samba)と呼ばれる音楽が有名で、特にリオのサンバ・カーニバル(カルナヴァウ/carnaval)は世界的に知られている。そのほかボサノヴァ(Bossa Nova)やショーロ(Choro)などのブラジル音楽のジャンルがある。

 そのほか、ブラジルのスポーツは、サッカーが非常に強くFIFAワールドカップでは何回も優勝している。また、バスケットボールも強くNBAに多くの優秀な選手を輩出している。

ブラジル連邦共和国
República Federativa do Brasil(ポルトガル語)
(1825年、ポルトガルから独立)
面積:851.2万平方キロ
人口:1億9373万
通貨:レアル
主要言語:ポルトガル語、(ニェエンガツー語、グアラニー語、カリプナ語、ポルトゥニョール・リヴェレンセ語、イタリア語、ドイツ語、日本語)
首都:ブラジリア/Brasília(ポルトガル語)(人口246万)

参考:Wikipedia、外務省HPほか


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アメリカ大陸各国情報 南米その2(メルコスール・ブラジル周辺)

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(参考:Wikipedia、外務省HPほか)

ブラジル連邦共和国
República Federativa do Brasil(ポルトガル語)
(1825年、ポルトガルから独立)
面積:851.2万平方キロ
人口:1億9373万
通貨:レアル
主要言語:ポルトガル語、(ニェエンガツー語、グアラニー語、カリプナ語、ポルトゥニョール・リヴェレンセ語、イタリア語、ドイツ語、日本語)
首都:ブラジリア/Brasília(ポルトガル語)(人口246万)

アルゼンチン共和国
República Argentina(スペイン語)
(1816年、スペインから独立)
面積:276.7万平方キロ
人口:4028万
通貨:アルゼンチン・ペソ
主要言語:スペイン語、(グアラニー語、ケチュア語、アイマラ語、マプーチェ語、イタリア語、ドイツ語、アラビア語、ウェールズ語)
首都:ブエノスアイレス/Buenos Aires(スペイン語)(人口303万)

ウルグアイ東方共和国
República Oriental del Uruguay(スペイン語)
(1828年、スペインから独立)
面積:17.6万平方キロ
人口:336万
通貨:ウルグアイ・ペソ
主要言語:スペイン語、(ポルトゥニョール・リヴェレンセ語)
首都:モンテビデオ/Montevideo(スペイン語)(人口133万)

パラグアイ共和国
Tetã Paraguái(グアラニー語)
República del Paraguay(スペイン語)
(1811年、スペインから独立)
面積:40.7万平方キロ
人口:635万
通貨:グアラニー
主要言語:グアラニー語、スペイン語
首都:アスンシオン/Asunción(スペイン語、グアラニー語)(人口51万)

ベネズエラ・ボリバル共和国
República Bolivariana de Venezuela(スペイン語)
(1821年、スペインから独立)
面積:91.6万平方キロ
人口:2858万
通貨:ボリバル・フエルテ
主要言語:スペイン語、(ドイツ語、ポルトガル語、ガリシア語、イタリア語、アマゾン少数民族諸語)
首都:カラカス/Caracas(スペイン語)(人口517万)

ガイアナ共和国
Republic of Guyana(英語)
(1966年、イギリスから独立)
面積:21.5万平方キロ
人口:76万
通貨:ガイアナ・ドル
主要言語:英語、ガイアナクレオール語、ヒンディー語、(アラワク語、アカワイオ語、ワイワイ語、マクシ語)
首都:ジョージタウン/Georgetown(英語)(人口21万)

スリナム共和国(スラナン)
Republiek Suriname(オランダ語)
Ripoliku Sranan(スラナン語)
(1975年、オランダから独立)
面積:16.3万平方キロ
人口:52万
通貨:スリナム・ドル
主要言語:スラナン語、オランダ語、(ジャワ語、ヒンディー語)
首都:パラマリボ/Paramaribo(オランダ語、スラナン語)(人口22万)

南アメリカの地域

フランス領ギアナ
Guyane française(フランス語)
面積:8.3万平方キロ
人口:20万
通貨:ユーロ
主要言語:フランス語、(フランスクレオール語、アラワク語、カリブ語
首府:カイエンヌ/Cayenne(フランス語)(人口6万)

フォークランド諸島(マルビナス諸島)
Falkland Islands(英語)
Islas Malvinas(スペイン語)
(イギリスが実効支配、1982年フォークランド紛争、アルゼンチンが領有権主張)
面積:1.2万平方キロ
人口:0.3万
通貨:フォークランド諸島ポンド、イギリス・ポンド
主要言語:英語
首府:スタンリー/Stanley(英語)(人口0.2万)

イギリス領サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島
South Georgia and the South Sandwich Islands(英語)
面積:0.4万平方キロ
人口:0.003万
通貨:イギリス・ポンド
主要言語:英語
首府:グリトビケン/Grytviken(英語)

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アメリカ大陸各国情報 南米その1(アンデス)

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(参考:Wikipedia、外務省HPほか)

チリ共和国
República de Chile(スペイン語)
(1818年、スペインより独立)
面積:75.7万平方キロ
人口:1697万
通貨:チリ・ペソ
主要言語:スペイン語、(マプーチェ語、ケチュア語、アイマラ語、ラパヌイ語、ウイリンチェ語)
首都:サンティアゴ・デ・チレ/Santiago de Chile(スペイン語)(人口467万)

ボリビア多民族国
Estado Plurinacional de Bolivia(スペイン語)
Bulibiya Suyu(ケチュア語)
Buliwiya Mama Llaqta(アイマラ語)
(1825年、スペインより独立)
面積:109.9万平方キロ
人口:986万
通貨:ボリビアーノ
主要言語:スペイン語、ケチュア語、アイマラ語、(グアラニー語)
首都:
ラパス/La Paz(スペイン語)
Chuqiyapu(アイマラ語)(人口88万)

ペルー共和国
República del Perú(スペイン語)
Piruw Republika(ケチュア語)
Piruw Suyu(アイマラ語)
(1821年、スペインより独立)
面積:128.5万平方キロ
人口:2917万
通貨:ヌエボ・ソル
主要言語:スペイン語、ケチュア語、アイマラ語
首都:リマ/Lima(スペイン語、ケチュア語、アイマラ語)(人口761万)

エクアドル共和国
República del Ecuador(スペイン語)
(1822年、スペインから独立)
面積:28.4万平方キロ
人口:1363万
通貨:米ドル
主要言語:スペイン語、ケチュア語、(シュアール語)
首都:キト/Quito(スペイン語)(人口140万)

コロンビア共和国
República de Colombia(スペイン語)
(1810年、スペインからクンディナマルカ共和国独立。1819年、コロンビア建国)
面積:113.9万平方キロ
人口:4566万
通貨:コロンビア・ペソ
主要言語:スペイン語ほか
首都:ボゴタ/Bogotá(スペイン語)(人口678万)

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